2015年の邦楽10枚

2015年にリリースされた邦楽のアルバムから最高の10枚を選ぶ。

選出基準

  • (表題通り)邦楽のみ。国内で(も)活動するアーティストに絞る。
  • 1アーティスト1枚
  • コンピレーション盤は最大1枚。
  • シングルは除く
  • 映像作品として販売されていたものに付いてきたCDは対象外

過去の10枚

2014年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/2014/12/31/132004

2013年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/20131231/1388501652

2012年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/20130115/1358261719

2011年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/20120118/1326889267

2010年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/20110411/1302534280

cero/Obscure Ride

Obscure Ride 【通常盤】

Obscure Ride 【通常盤】

一聴して「ceroってこんな音楽だっけ?」とは思ったけれど「ceroってこういうバンドだったわ」とすぐに思い直した。思い出した。そういえば前作「My Lost City」を初めて聴いた時にも同じような感想を持ったのだ。ceroはカテゴライズの先に進んでいくバンドだった。

この作品を説明するにあたっては、ソウル、ジャズ、R&B近辺のジャンルが引き合いに出されることが多く、マニアックさを語れば語るほどその複雑さばかりが印象付けられてしまうのだけれど、こんなに何も考えずに気持ち良くなれる音楽は他にない。予備知識なんて何も要らない。程良く揺らぐリズムとグルーヴに身を任せているだけで楽しさが体感できる。

邦楽のポップネスがど真ん中に一本通っていて、すっと耳に入ってくる歌詞のフレーズ。リラックスしたい時に何気なく鳴らしておきたくなる音楽。

吉田ヨウヘイgroup/paradise lost, it begins

paradise lost, it begins

paradise lost, it begins

変幻自在のアンサンブルの中にギター!ギター!ギター!コーラス!コーラス!コーラス!ドラム!トランペット!よく曲としてまとまっているなと感心する各パートの主張の強さ。なのになぜこんなにさらっと聴けてしまうのだろうか。メインボーカルの軽さが為せる技なのか。

全パート主張が強いので、推しパートを決めて楽しむことも可能。逆に言えば、一回聴くだけでは全然飲み込めない情報量があり、聴くたびに新しい発見がある。「アルバム」はこうでなくっちゃー!と広瀬すずに叫ばせたくなる、四次元ポケットのようなアルバム。

ツチヤニボンド/3

3

3

こういう所に書くレビュー的な文章は、音楽のジャンルやルーツなどを辿って書くのが最初のアプローチなんだけど、ツチヤニボンドはルーツが難解だし、この曲はこれだろうと当てずっぽうで書いても絶対外して恥かくだけなので困った。

がしかし、サイケ感、ファンク感が最高に心地良い、と恐る恐る書いてみる。曲毎に傾向は異なるアルバムなのだけれども、その土台にある「匂い」は共通していて、その匂いに含まれる、サイケ感、ファンク感を心地良く感じるのだ。

とりあえず、20世紀青少年で踊り狂いたい。

Open Reel Ensemble/Vocal Code

Vocal Code

Vocal Code

改造したオープンリールのテープレコーダーを駆使して演奏する、というこのバンドの特異な手法については置いておきたい。今作は、その手法が注目されるのみに留まる音楽ではなく、その手法によって実現された唯一無二の空気感、浮遊感が体感できるアルバムとなっている。

旅をテーマにした曲が多いせいか、このアルバムを聴くと「子供の頃に夢描いていた世界一周旅行」像が浮かび上がってくる。テレビや本の向こうにある外国。記憶の奥底に眠っていて、少しはっきりしないけれども確かに当時そこにあった、大人になったらそこに行くことができるかもしれないと夢見た情景。

そんな、ある意味レトロフューチャー的な一面も持ったこのアルバムが、一昔、二昔前の物語で未来の符号として使われた「2015年」にリリースされたことは偶然ではなさそうだ。

Jimanica/GRAND AGE

GRAND AGE

GRAND AGE

「ドラム」や「リズム」が、手数を増やす以外でどれだけ主役に、中心になれるのか。その可能性を探ることができるアルバム。音楽を聴く中で、ドラムや電子音の音色を常に強く意識させられる感覚はとても新鮮だった。

ゲストボーカルを迎えての楽曲が多い今作だけれども、中心はあくまでドラムであったりリズムパートであったりで、その表現の巧みさ、繊細さに心がときめいた。

あと、

水曜日のカンパネラ/ジパング

ジパング

ジパング

水曜日のカンパネラは、最初のアルバムを聴いて「奇抜な歌詞のアーティストだなあ」との感想以上のものが出てこず、それ以来遠ざかっていたのだけれど、今作久々に試聴したところ「こんなに温度感のあるアーティストだったっけ?」と驚かされた。はい。一曲目の華麗なステップに心を打ち抜かれた。

全編ノリが抜群に良い。ラップってノリだよね、と昔スチャダラパーに教わったことを久々に思い出したけれど、実際にノリでラップして成功しているのはスチャダラパーgroup_inouしか知らない。恐らく前例が少なく、方程式が確立されていないからだろう。水曜日のカンパネラは、そんな独自路線を大量のキャッチーなフレーズを隙間なく積み上げることで成立させている。相当な労力だ。

この大量のフレーズをミクロに追ってみると、なぜこれでノリが良くなるのか全然分からないバランス構成なのだけれど、全体を通すと小学生が登下校に口ずさんでいそうな位ポップな曲に仕上がっている。これは自分達だけで構成や表現を突き詰めないとできない芸当で、職人的な一面を持った音楽であるとも言えそうだ。聴けば聴くほど疑問が沸いてきて興味が尽きない音楽。

泉まくら/愛ならば知っている

愛ならば知っている

愛ならば知っている

程良くなった甘さが脳幹を直撃。その繊細さと大胆さに憧れる。詞の熱量と愛と毒はテラスハウスやアニメ「スペース☆ダンディ」などあらゆるシーンに漏れ出していて、もう「ご存じの通り」と書いて済ませることもできそうだ。

ただ今作で特筆したいのは、トラックと絡み合う楽器としての声と、詞を伝える方法としての声、両方が別次元で成立している点。今作は特に、前者の部分が聴きどころの一つとなっている。食品まつりやOlive Oilのトラックと対等に渡り合えるラップができる女性アーティストは、現在泉まくらだけだろう。

毎年の成長が想像以上だし、来年以降の活動も楽しみだ。

おやすみホログラム/おやすみホログラム

おやすみホログラム

おやすみホログラム

女の子二人組のアイドルユニット「おやすみホログラム」のファーストアルバム。カテゴライズすると「アイドル」になるのだろうけれど、アイドルソングを聴いている感覚は全くない。オルタナ・エモ・インディロックバンドとして聴いているし、パンク、エモ、ロックの棚にある方がしっくりくるサウンドだ。

後方でグワングワン鳴り続けるギターとベース。古きUSインディロックの流れを汲む、21世紀となっては懐かしささえ感じるバンドサウンドに「声質の異なる二人の女の子のボーカル」を組み合わせ、奇跡的なバランスで成立させたプロデューサーの腕に驚くし、ユニット二人の、バンドのボーカルとしての深いコミットにも驚いた。

音楽に限らず、アイドルが別ジャンルに進出するとその質の低さを叩かれがちだけれども、ここまで完成度が高ければ何も言われることはないだろう。胸張って夏フェスでロック勢と交わって欲しい。

ただ、どんなライブを演るのか想像がつかないな、と思ってYoutubeを検索してみたところ、ライブが完全にアイドル側のノリになっているのにも驚いた。このアーティストに関しては驚いてばかりだ。ただ最近は、ロックバンドよりアイドルのライブの方が盛り上がってる事が多い気がするので、これも「時代」なのかもしれないなあ。

左右/スカムレフト スカムライト

スカムレフト スカムライト

スカムレフト スカムライト

シンプルでミニマルな変拍子を浴び続けて悟りが開けるロック。リズムが体に染み込むまで何十回と繰り返し聴き続けることで、その先に待つ真理に辿り着ける。

聴き続けることによって生まれる「飽きた」「嫌い」といった感情は、このアルバムによって全て昇華されていく。音楽に向き合う、自分に向き合う姿勢を見直す切っ掛けになる。何回聴いたところで音楽は変わらないのだ。単純だからこそ示唆に富んだ音楽。

eastern youth/ボトムオブザワールド

ボトムオブザワールド

ボトムオブザワールド

唯一のスタイルを完成させて、シーンからの揺るぎない評価も得て、ただ、新しい音楽の流行を追っていない、同じジャンルの音楽を演り続けているバンドに対して、「その先に何があるのだろう」なんて考えてしまうことがある。

この日記のように「今年の良かったアルバムを選ぶ」なんてことをやってしまうと、そういったバンドのアルバムは除いてしまいがちだし、除いてしまったその行為によってバンドの価値を量り損ねてしまうことすらある。

eastern youthの今作は、そんな「新しい音楽を評価すべき」との考え方を吹き飛ばす作品だった。代わり映えのしない毎日が、悪い方向へ未来が進んでいるような不安がアーティストにもあって、そうした日々の中で生まれた想いが落とし込まれて、音楽が生まれるのだ。その音楽に使われている表現方法が新しいか古いかは、本来二の次であるべきなのだ。

今作は、その想いを伝えることに重点が置かれたアルバムとなっており、過去作と比べても取っつきやすくなっている。メンバー構成的には「第一部・完」といった状況ではあるのだけれど、eastern youthの入門作として強くお勧めしたい。

the chemical brothers@SUMMER SONIC 2015 (2015/08/16)

長い間、音源だけを聴きながら想い焦がれていたアーティストのライブを初めて観る、このような体験は、きっともうこのライブが最後だろう。充分に大人になり金銭的に余裕ができた今では、気に入ったアーティストのライブはその気になれば来日した時に観に行けてしまうし、新しいアーティストに情熱を傾けること自体が最近では少なくなってしまった。

the chemical brothersは、実家にいる兄から教わった最後のアーティストだった。「前はダスト・ブラザーズと名乗ってたけど、今はケミカル・ブラザーズになった」とデビューアルバムのCDを貸してもらったけれど、ダスト・ブラザーズって確か古いアーティストじゃなかったっけ? と余計に混乱した記憶が、頭の片隅に懐かしく残っている。

このアルバム "Exit Planet Dust" から受けた影響は大きかった。当時ロック一辺倒だった音楽趣味の方向性を広げられ、「CD屋のCLUBってコーナー、他にも試聴してみたら色々面白そうな音楽あるやん。ROCK以外の棚も回ろう」と積極的に興味の幅を広げるきっかけになった。当時大好きだったoasisのNoelと共演したシングル "Setting Sun" は勉学の友として何百回と聴き続けたし、次のアルバムである "Dig Your Own Hole" がリリースされる頃には逆に、アメリカンなハード・ロックを聴くことが無くなる程、興味の方向性を変えられてしまっていた。

"Surrender" がリリースされたの頃には、ROCKよりCLUBの棚の方をチェックして彼らのフォロワーを探すようになり、ハウス、アシッド、サイケデリックへアプローチを強めた "Come with Us" を聴いて、彼らに並び立つものはやはりいないと実感した。"The Golden Path" 一曲のためだけに高い値段のベスト盤を買い、その一曲のみを堪能して満足することができる程に好んでいた。

ただ、常に彼らを盲信していた訳ではなく、"Push the Button" や "We Are the Night" については、最初は良いアルバムだと感じることができないでいた。その頃は、彼らの楽曲の重厚で完成度の高い部分を野暮ったく感じるようになってしまっていたし、過去作によって高く伸びきってしまった期待のハードルを越えることが難しくなってきていた。単純に音楽に対する飽きもあった。

しかし、好こうが飽きようが、彼らの音楽は脳にしっかりと刻み込まれ続けていた。二枚目のベスト盤である "Brotherhood" のボーナスCDに収録されていた "Electronic Battle Weapon" 集を聴き、彼らの粗削りな一面に触れて、やっぱり彼らが好きなんだなと再認識させられた。そして、オリジナルアルバムとはまた違う彼らの魅力に触れたい、ライブを観たい、と強く感じるようになった。

その後、行けなかったフジロックでのライブを収録した "Don't Think" の映像を劇場で上映すると知り、ミナミまで足を運んだ。そこでは、長い間聴き倒した音源達が姿を変えて次々に襲いかかってくる映像に衝撃を受けたけれども、そのライブパフォーマンスの素晴らしさに「ライブ映像」という形態の限界も感じられてしまった。やはり、生でライブを感じなければならない。次の機会は逃すまい。

このような期待の高まりがあった上で2015年、来日の報が耳に入ってきた。しかもフェスだ。"Don't Think" のリベンジをするにはもってこいの舞台で、気持ちが盛り上がらないわけがなかった。


SUMMER SONIC大阪の一日目、熱中症で体調を崩し、さらに二日目、財布を落とし、過去に体験したことが無いトラブルが個人的に多発したフェスだったのだけれど、不思議とヘッドライナーのthe chemical brothersを迎える気持ちには曇りがなかった。

彼らを観ることがこの土日の最大の目的であり、それに直接影響のないトラブルは、些末なものでしかなかった。

開演を前にして、どの曲を演って欲しい、という気持ちは全く沸かなかった。特別好きな曲は幾つかあるけれども、どの曲でも盛り上がる事ができそうな心持ちだった。どの曲も演って欲しいという気持ち、と言い換えることができたかもしれない。

開演時間になっても彼らはなかなか姿を現さなかった。ただ、回転数を落としたthe beatlesの "Tomorrow Never Knows" のボーカルフレーズ "Surrender to the void" が何度も何度もループする、その奇妙な状況から少しずつ、場の雰囲気が作られていった。

ようやく二人がステージに姿を現したのは、開演時間から約15分後だった。

そして、待ちくたびれて一触即発状態の観客に投下されたフレーズ "Hey girls" で、空気が爆発する。一曲目 "Hey Boy Hey Girl" のイントロだけで、Superstar DJ'sはその場の空気と歓声を一気に掴み取った。曲を知らなくてもノリで盛り上がることができるHBHGは最強だ。

体力の限り延々熱狂し続けられそうなHBHGから "EML Ritual" で少しクールダウン。そして "Do It Again" で、展開の再構築が開始される。ここから、最新シングルの "Go" に繋げる流れが圧巻だった。リードトラックなのに、Do It Againからのトラックの流れを残して大胆に再構築。地味ながら屈強なトラックに生まれ変わった新曲に対し、観客からの喝采が次第に大きくなっていく。

そして、"Swoon" のイントロフレーズでその喝采がピークに達した。ここから "Star Guitar" への流れはフジロック同様だったけれど、分かっていても興奮が冷めることは全くない。分かっていても次の音を、次の展開を欲してしまう。これが聴きたかったのだ。夢にまで観たシーンが今、目の前で演奏されていることに感動した。

シングル曲と新譜曲で構成されるこのセットでは、新譜曲がブリッジ役を勤めることになる。 "Sometimes I Feel So Deserted" で改めて立て直し、彼らの代名詞である "Chemical Beats" からバキバキと再着火。それから、"Acid Children" で空気をビリビリと尖らせて、"Setting Sun" のボーカルフレーズを突っ込んで会場を一気に沸騰させる。もう代表曲何曲あるねん状態。どこからでも沸かせられるマジックカットアップが、あのステージの機器には詰まっていた。

"Setting Sun" は "Out of Control" のベースフレーズと組み合わせたスピード感のあるアレンジになっていて、ここで観客のボルテージは最高潮に達した。しかし、彼らはまだ止まらない。 "It Doesn't Matter" を挟んでから、満を持して "Saturate" を投下。手拍子を誘ってから、じわじわと高めて最後には爆発できることができるこの曲で、観客は万歳しながら大歓声。何度目の爆発か。

盛り上がり過ぎてそろそろ頭が麻痺してきた頃、ここから急に "Electrobank" で狂気の世界に突入させられる。さらに、 "I'll See You There" で白塗り舞踏の映像を記憶に焼印されられる。

そして、攻撃的なアレンジが施された "Believe" で盛り上がり殺されて、本編が終了。もう結構な時間演ったように思えたけれど、アンコールへ続きそうな余韻が当然のように残されていて、観客も小休止状態。

緩やかに "The Sunshine Underground" が流れる中、彼らが再登場する。そこから、煌めくフレーズ "Escape Velocity" で一気に加速。そして "Don't Think" のボーカルフレーズが挟み込まれながらの "Under the Influence" に突入。

ここで突然、レトロ感溢れる赤青の巨大ブリキ系ロボットが二体ステージの左右に登場し、手足をバタバタさせながら目からビカビカとレーザーを発射し始めた。アンコールに入ってからのまさかの大仕掛けに大興奮。最後には耳から煙を吹き出し、音楽と共にロボットも停止してしまう演出もあって、こちらにはなんでやねんと大爆笑。

これで終わるか?と一瞬思ったが "Galvanize" のイントロで引き戻される。まだまだ終わらない。"Music: Response" を軽くねじ込みながら、お待ちかねの "Block Rockin' Beats" で観客の体力を絞り尽くす。このBRBが最後の曲となった。

ライブ終了後、打ち上がった花火を見ながらふと時計を見ると21時20分。タイムテーブルの終演予定より30分オーバーだ。ワンマンのようなボリュームのライブだった。

新旧代表曲のフルコースで何度も何度も盛り上がり続けたライブだった。聴いた当時の思い出が走馬灯のように駆け巡った……なんてことはなく、ただただ無心で興奮できたライブだった。ライブを観始めた頃のような新鮮な感覚で、脳に刻み込まれた音楽が無意識に掘り起こされる、一度きり二度とない体験をすることができた。

  • Hey Boy Hey Girl
  • EML Ritual
  • Do It Again
  • Go
  • Swoon
  • Star Guitar
  • Sometimes I Feel So Deserted
  • Chemical Beats
  • Acid Children
  • Setting Sun/Out of Control
  • It Doesn't Matter
  • Saturate
  • Electrobank
  • I'll See You There
  • Believe
  • The Sunshine Underground
  • Escape Velocity
  • Under the Influence / Don't Think
  • Galvanize
  • Music: Response
  • Block Rockin' Beats

時々で濃度は違えど、好きでい続けている。こんなアーティストとの関係は、音楽を好きでい続けてさえいれば、きっと誰にでもある。日々、何気なく聴いている音楽との時間が薄く薄く積み重なった結果、その地層に深く染み入るような感覚に感動してしまったのだろう。

この感動は、即席で見知った知識だけでは得ることはできないけれど、得るためには特別な才能はいらない。流行に左右されることなく、ただ地道に一つ一つ音楽を噛み締めていくことの大切さを感じたライブだった。

ヒュプノノーツメモ

ヒュプノノーツ面白い!でも三部が難しい!挫けそう!と、なかなか三部をクリアできなかった時のメモ。道中のネタバレのみアリ。iOS版(バージョン1.0.3)を元にこの記事を書いているので、Android版は少しバランスが違うかもしれない。

また、四部以降も後ろに少し記載しているので、三部だけを乗り切りきりたい人はスクロール注意。

三部

基本的な立ち回り

  • 社交で戦う相手は状態異常でステータスを落とす攻撃を持っている。ステータスが落ちると一気にハマる可能性があるので、基本的に社交で戦う相手からは逃げること。ただしスクールカーストを持っている場合は別。
  • 試練には挑戦する。
  • 授業がつまらない時はHPが少なければ寝る。
  • 母親の干渉には黙っておく。
  • ナンパは断る。

マッチのお店

  • 使ってステータスを上げるアイテムより武装の方がコストパフォーマンスがいい。武装を優先して買いたい。
  • 同じ武装を持ってもステータスは二重で上がらないことに注意。
  • HPを回復させるアイテムは極力買いたくない。武装や必殺技に回したい。HPはレベルアップ時に全快するのみで維持できるように立ち回ること。

母親との戦いまで

  • 最初は距離40手前でうろついて英語とのみ戦いレベルを上げる。社交が上がってくるまで英語以外とは戦わない。地味っ子や国語教師からは徹底的に逃げること。
  • 味っ子と戦っていいのは社交6以上か、社交4以上で友達が仲間になっていて、かつ道中に使っていい状態異常を治せるアイテムがある場合のみ。この位のステータスであれば、相手からは一発食らうのみで倒せるのでリスクは少ない。
  • クラスの子と友達になるのがまずは第一目標。友達が仲間になるまでは距離40手前位をうろつき続ける。
  • 友達が仲間になったら自信を上げる。国語教師をカモにできる位になったら先に進む。
  • 中ボスである母親との逃げられない戦いが距離100〜129で発生する。HP全快で自信が18くらいあると良いので、力への意志脱法ドラッグで万能感を持った状態、HPにも余裕がある状態で距離100に踏み込むこと。よって、それまで万能感になれるアイテムを温存しておくことがポイント。スクールカーストがあると楽。

母親との戦いから

  • 母親との戦いが終わればまずは距離150まで進んで望実を仲間にすることが目標。望実が仲間になるまでは無理をしない。
  • とはいえ、距離150までひたすら逃げ回るのもジリ貧になる可能性がある。道中で一番ステータスが弱いのは根暗ちゃん。通常は状態異常攻撃を嫌って逃げるべきなのだけれど、根暗ちゃんの状態変化攻撃では社交は落ちないので、状態変化で他ステータスを落ちるのを気にせずに根暗ちゃんとだけ戦って経験値を稼ぐ立ち回りも使える。
  • 自信が高ければ痴漢とナンパで経験値が稼げるので、それで経験値を稼ぎながら距離150まで突っ切るのも有効。
  • 望実が仲間になったら一旦距離を下げて経験値を貯めて立て直す。ストーリーを進めようと前に行きがちになるが、ここは我慢。
  • 立て直せたら前に進むが、一気に最後まで行くのではなく、お金を稼いでマッチのお店に遭遇するのを待ち、ラスボスに勝てる必殺技を手に入れておくこと。
  • 高校数学より孔子の方が後に出てくるが、ステータスは孔子の方が低いことに注意。もし戦うなら孔子を選べ。
  • この部のラスボスは知恵で戦うことになるが、知恵はなかなか上げ辛い。知恵は諦めて、知恵以外の状態変化でのステータス上昇&必殺技で殴り続けることを前提とした方が良い。恐らく万能感+ハッタリ、二枚舌+根回し、スクールカースト+ハッタリか根回し、などが有効。ただ、必殺技の乱用による時間の使い過ぎには注意。

四部

道中簡単。ラスボスのみ強い。

  • お金を貯める→「人間をやめる」を買う→マシン化して技術に特化し言語とのみ戦う→距離をギリギリまで詰めてお金と経験値稼ぎ→マッチのお店で必殺技を揃えつつ最大HPと技術を上げる→ラスボスに挑む
  • この部はお金を経験値に変換するゲームなので、金運を下げてしまう彼氏はあまり必要ない。駄目な彼氏は捨てまくれ。

五部

ノーマルエンドはそれほど苦労なく到達できるけれど、ラスボスを討伐しなければならないトゥルーエンドの到達は相当難しい。ただこの五部は三部と違ってやり込みが苦にならなかったので、自分で色々探って攻略法を確立した方が面白いと思う。

ラスボス討伐に向けて

  • ラスボスは必殺技の出力勝負。まず「正拳突き」は必須。「次元断」もあるといいが、次元断を使う場合は時間の温存も考えておくこと。必殺技の説明を読むだけではダメージの大小があまり分からないので、あらかじめ適当なバトル中に必殺技の実ダメージを確認し、ラスボスで使う必殺技を考えておくと良い。出力の弱い必殺技や、状態に依存する使い勝手が悪い必殺技は道中で使ってしまって良いし、逆に、最大HPを削る必殺技は(GAME OVER必至で無い限りは)決して使わないこと。正拳突きのために最大HPを温存しよう。
  • 必殺技を揃えるため、必殺技ガチャができる深淵を覗きまくる。恐らく距離20~30、距離80~90、距離110~120で深淵が出るようになっているのでこの辺りをひたすらうろつき続ける。

二人で進む

  • 最初は我慢が肝心。レベル3まで上げるか、レベル2で良い武器が手に入るまで、距離15辺りをうろついてひたすら亡者を倒すことを徹底する。状態を「亡者」にされると厳しくなるけれども、状態が自然回復するまで逃げ回ってもHPが減って徐々に身動きが取れなくなっていくだけなので我慢して戦うしかない。
  • レベルが上がれば深淵覗きに励むこと。距離20~30をうろつき、ひたすら深淵を覗いて必殺技を揃えていく。
  • 深淵に出てくる骸骨を倒しても経験値があまり貰えなくなってきたら距離60まで進む。

茉理一人で進む

  • 距離100に待ち構える魔法少女に勝てるステータスと必殺技を揃えることを目標とする。使える必殺技が出るまでひたすら深淵を覗く。
  • 魔法少女との戦いは短期決戦。力を下げられてジリ貧になる前に倒さなければならない。3ターンで100ダメージちょい与える目途が立てば距離100へ進む。
  • ラスボスで使いたい必殺技はここでは温存する。最大HPは絶対温存。時間はなるべく温存。

主人公一人で進む

  • まず距離100まで進み、ロボットを「使って」仲間にすること。ロボットが仲間になると戦いが安定するので、良い必殺技が揃うまで深淵を覗き続ける。ラスボスで使わないアイテムはここで惜しみなく使ってしまおう。
  • 正拳突きは最大HPにダメージが比例するのでレベル上げも忘れずに。