#2010sBestTrack (Foreign Music)
概要
2010年代のベストトラックを選びます! - 音楽だいすきクラブ
2010年以降に発表された楽曲から30曲を選ぶ企画の洋楽編。邦楽編はこちら。
選曲
Animal Collective / Today's Supernatural
Animal Collective - Today's Supernatural (Official ...
イエーッアニコレ大好きーっ カモン (イエーッアニコレ大好きーっ)
みんな大好きアニコレ最新作の中での一番狂った曲。
Autre Ne Veut / Play by Play
Autre Ne Veut - Play By Play [Official Single] - YouTube
R&Bなんて普段は聴かないけれど、良曲はジャンルを越えて伝わるもので。熱い。
Battles / Ice Cream (Featuring Matias Aguayo)
Battles - Ice Cream (Featuring Matias Aguayo) (Clean ...
お帰りバトルズ!
The Big Pink / Stay Gold
The Big Pink - Stay Gold (Official Video) - YouTube
こんなスケールを感じるバンドだったっけビッグピンク!と思ったものの、売り上げのスケールはなかなか大きくならないようで。難しい。Supermanの曲も良い。
Boards of Canada / Reach for the Dead
Boards of Canada - Reach for the Dead (from ...
お帰りボーズオブカナダ!
The Chemical Brothers / Escape Velocity
Chemical Brothers - Escape Velocity - YouTube
さすがにケミカルブラザーズも安定期か、と初聴で油断していたらいつの間にかきっちりブレインウォッシュさせられていた。怖い。
Cloud Nothings / Stay Useless
Cloud Nothings "Stay Useless" - YouTube
90年代サウンドど真ん中のクラウドナッシングス、ライブはおっさんばかり集まるんだろうなあと想像しながら来日公演観に行ったら若い子だらけで驚いた懐かしい思い出が。
Daft Punk / Derezzed
Daft Punk - Derezzed (from TRON: Legacy) - YouTube
これ選ぶと、そんなにGet Lucky選びたくなかったかと思われてしまう気がするな。
Dirty Projectors / About to Die
Dirty Projectors - About to Die (Official Music Video ...
Gun Has No Triggerと迷ったがこちらで。
Electric Electric / La Centrale
ELECTRIC ELECTRIC 'La Centrale' - YouTube
トライバルでミニマルなフランスのポストロックバンド。詳細不明。検索向きじゃないバンド名をどうにかして欲しい。
FKA twigs / Two Weeks
FKA twigs - Two Weeks - YouTube
髪型おしゃれ。十回程聴き続けると、夜寝る前に脳内再生されてきて手が震える合法トリップホップ。
Flying Lotus / MmmHmm feat. Thundercat
Flying Lotus - MmmHmm - YouTube
Flying Lotusみたいな音楽を作れと兄に言われた記憶があるが、どう考えても無理。
Gang Gang Dance / MindKilla
Gang Gang Dance - MindKilla (Official Video) - YouTube
何故か歌舞伎を感じる。
Haim / Falling
アルバム一曲目であるこの曲で即買いした。これは買っちゃう。
James Blake / Retrograde
James Blake 'Retrograde' - YouTube
1:35辺りからの展開が好き。
Japandroids / The House That Heaven Built
Japandroids - "The House That Heaven Built ...
来日を待ってる。
LCD Soundsystem / Drunk Girls
LCD Soundsystem - Drunk Girls - YouTube
LCD Soundsystemの原点らしい、パンクとエレクトリックが同居しているところが良い。
Memory Tapes / Yes I Know
Memory Tapes "Yes I Know" - YouTube
昼に聴くと勝手に睡眠が取れて便利。
Neon Indian / Polish Girl
Neon Indian "Polish Girl" by Tim Nackashi - YouTube
Best chillwave song ever.
Noel Gallagher's High Flying Birds / The Death Of You And Me
Noel Gallagher's High Flying Birds - The Death Of ...
いやーオアシス解散してよかったね!
OK Go / White Knuckles
OK Go - White Knuckles - Official Video - YouTube
面白いMVの人達。それだけではないのだが、確かにOK GoのMVは面白い。
Radiohead / Lotus Flower
Radiohead - Lotus Flower - YouTube
何処へ向かっているのか。
Sigur Rós / Brennisteinn
Sigur Rós - Brennisteinn - YouTube
美しさに加えて力強さまで備わり、スケールの大きさがもう大変。
Sleigh Bells / Rill Rill
Sleigh Bells - Rill Rill - YouTube
iPhone 5cのCMの曲。スレイベルズらしくない曲だけど、一曲だけ選ぶならこれになる。
Spoon / Do You
Spoon - "Do You" (Official Music Video) - YouTube
スプーンの曲は大体どれも最高なので、こういう時に曲を選ぶ苦労がなくていい。大体どれ選んでもいいので。
Swans / OXYGEN
SWANS "OXYGEN" (TO BE KIND) - YouTube
おっさんが本気出したロックの濃度よ。これライブが絶対格好良いやつ。
Tame Impala / Elephant
Tame Impala - Elephant - YouTube
オールドサイケデリック万歳!
Temples / Shelter Song
Temples - Shelter Song - YouTube
オールドサイケデリック万歳!!
Vampire Weekend / Cousins
Vampire Weekend - 'Cousins' (Official Music Video ...
速さとメロディで無理矢理押し切っているが、落ち着いて聴くと相当滅茶苦茶だ。
Yo La Tengo / Ohm
Yo La Tengo - "Ohm" OFFICIAL VIDEO - YouTube
どんなとっ散らかったプレイリストでも、ヨラテンゴなら丸くおさめてくれる。懐の深さは世界一。
ZAZEN BOYS@京都MOJO (2014.09.13)
ZAZEN BOYSワンマンが久々に関西にやってきた。伝説となったツーマンを演った京都MOJOにやってきた。
チケットも早々にソールドアウトしたようで、期待の高さが窺えるところ。福岡でのライブ音源の無料ダウンロードが直前に公開されたので、予習ばっちりで臨んだ。
福岡と演奏曲はそれほど変わらなかったものの、やはり生で観られると興奮するもの。特に興奮した部分をピックアップして書く。
- 「Kimochi」でスタートしてから「Honnoji」「Riff Man」でいきなり盛り上げてくる。それぞれアレンジは前に観たときよりも少しずつ変わっており、油断するとリズムを取り損ねる。アレンジが変わったところでは、「TRiff Man」で一回イントロのリフに戻るところ(福岡のライブ音源の4:27頃)なんて生で聴くと本当に痺れた。
- TAKE 2アレンジで復活した「USODARAKE」を聴けたことにも感動した。これと「The Days Of NEKOMACHI」の並びはベースの重いグルーヴがたまらんのでこれからも続けて欲しい。
- 「棒、棒の曲」と言って演奏を始めた「安眠棒」の撲殺ベース感もたまらん。どうやら安眠棒では毎回途中で変な台詞を入れるようになってきているようで、機嫌良さげに適当な物語を紡ぐ向井さんを見るのもたまらん。「パンツの歌」と言って始めた「サイボーグのオバケ」でも、人生とパンツの関係を高らかに宣言した向井さん。今日の機嫌はとても良さそうだった。
- 「COLD BEAT」の、途中で向井さんが指揮するパートでは、珍しく松下さんが一音多いミスを連発し、「慣性の法則、良くない」と責められる展開に。今日の松下さんは特に調子が良く、地獄のドラムが湯気を立てながらグツグツ鳴り続いていたのでので、きっとブレーキが利かなかったのだろう。
- アンコールは二回。二回目のアンコールでは松下さん吉田さんボーカルの「Kimochi」を披露する展開。二人でマイクを奪い合って熱唱する熱い展開に場内大爆笑。
ライブを観た後で福岡のライブ音源を聴くとまた色々な発見があるもので、曲が予想できてもやっぱりライブは行った方が良いと改めて確信した一日だった。
……と書いたものの、「泥沼」で向井さんに指差されて「ずぼっとハマった泥沼」と叫べただけで、生で観るライブの価値は十分に理解できたのだけれど。ライブでは何が起こるか分からない。
七尾旅人/百人組手番外篇 @東心斎橋CONPASS (2014.08.29)
七尾旅人さんが、ゲストアーティストを迎えて即興演奏するイベント「百人組手」。
過去のライブの評判や動画を観て、このイベント面白そうだなとは前から思っていたけれど、東京でしか演らないものだと思っていた。なので今回大阪で開催されると知り、慌てて先約をキャンセルして観に行った。
今回の相手は「Seiho」「砂十島NANI (BOGULTA)」「山本精一」「GUARDIAN ALIEN (from NY)」。NYからのお客さん以外は実に関西らしいメンバー。関東のイベントを関西に持ち込んだというより、関西でしか観られない演奏を演ろうという気持ちが伝わってきて、ライブ前から期待が膨らむ。
ちょっとした勘違いがあって会場に辿り着いたのが開演直前だったのだけれど、既にフロアは満員。数日前に買ったチケットの整理番号が30番台(!)だったので遅れても大丈夫かと思っていたけれど甘かった。MCによると完売とのことで、そりゃ七尾旅人だもん、百人組手だもん、埋まるよな、と納得。
今回の百人組手は、ゲストアーティストと七尾さんが順番にセッションするのではなく、ゲストアーティスト同士でセッションするパターンもあるとのこと。どうなるか予測が付かない展開に期待が更に高まる。
そんな簡単な七尾さんからのMCから七尾さんがソロで演奏して開幕し、まずはSeihoさんへパトンタッチ。
Seiho
Seihoさんは丁寧に音を置く音楽を作るアーティストのイメージがあったので、百人組手?即興で戦えるの?と思ったけれどこれは全くの認識不足。見た目はイケメンなのにライブで鳴らす音楽は武闘派。しかし無骨な強さではなく、スタイリッシュな強さであったところが強く興味を惹いた。飛び道具シンセとしてmicroKORGではなくmicroKORG XLで戦っていたところ、新世代感があったなあ。
ジャンル的に異色だったため、どう聴いていいか分からない人もフロアには結構多かったように見えたけれど、徐々にお客さんを取り込んで盛り上げていったのはさすが。七尾さんやNANIさんと絡みながら一時間くらいSeihoタイムがあったけれど、もっと長くても楽しめたな。きっと。
砂十島NANI (BOGULTA)
今日のステージ全編で度々顔を出していた、恐らく七尾さんの次に活躍したNANIさん。ドラムだけでBOGULTAと分かるその特徴的な演奏はさすが。かつ、セッションでのかみ合い方もさすが。誰とでもきっちり絡み、ベースやペースを作っていくライブでのユーティリティ性には経験値の高さを感じた。
Seihoさんとのセッションでは展開をリードして異種格闘技戦を成立させた一方、山本さんとのセッションでは、ガッと噛み合い盛り上がった上で「今日は俺等の組手が主役じゃねえよな」と山本さんと目配せし合って短時間で締めたところ、見どころが沢山あったな。
山本精一
最近リリースされた新譜「ファルセット」のイメージで臨んだので、ノイズ全開で戦いはじめたのに驚いてしまった。すっかり忘れていたが、そうだった。このノイズが山本さんだった。
殺意を見せたのは七尾さんとのセッション。ひたすらノイズを場に敷き詰めて七尾さんを追い込んでいく。ノイズのボリュームを上げろ上げろとPAにアピールした結果、七尾さんのボーカルも自らのギターも吹き飛ばしてしまった。凄まじい。
ボーカルとギターの音量も上げろと山本さんはアピールしていたけれど、フロアではノイズに耳をやられる人々が続出していたので、きっとあの音量が「場」の限界だったのだろう。リベンジを味園「大音量地獄」ユニバースで演って欲しい。
GUARDIAN ALIEN
事前知識がなく、どんなアーティストなのか分からなかったGUARDIAN ALIENの二人だったけれど、二人の演奏の時間があったおかげでようやく「どのようなアーティスト」なのかが理解できた。この大阪の濃いメンバーを会わせたいと七尾さんが願ったアーティスト、やっぱり濃い。ドラムのGregのテクニックに異常な程の安定感があり、即興的な展開をしてもまるで音楽が崩れない。安心してサイケデリックな世界に飛び込んでいけた。
言語が異なっても演奏が名刺代わりになったのか、この二人の演奏の後の五人の即興では、山本さんもNANIさんもGUARDIAN ALIENへの攻め方が鋭くなっていった。その結果、即興の熱が高まり続け演奏の密度が頂点に。開演して三時間後にして、遂に場がピークに達した。
アンコール
アンコールはSeihoさんと七尾さんとのセッション。その後、七尾さんがステージ上に残るので観客も残ってしまう状況が続き、何だかんだで結局11時半位まで場が続いた。
開演が7時半なので約4時間。しかしこの時間の長さを全く感じさせなかった。百人組手、ここまでとは。映像では伝わらない、異常な場の盛り上がりがそこにはあった。
久々に「ライブ」を感じたライブだった。また演って欲しいなあ。