フィットネスジム・スポーツクラブに通うときの持ち物リスト
フィットネスジムに通って五年になるけれど、通い始めるときに何を準備すればいいのか悩んだことを思い出したので、ジムへ通うにあたって必要そうな持ち物を細かくリスト化しておく。今から通い始める人の参考になれば。
コナミやティップネスなどの一般的な大手のフィットネスジムに、週一程度で通い始める社会人男性を想定したリストだけど、他の場合でも多少は参考になるかも。なおプールの利用は想定していないので注意。
はじめに
ジム通いは話の種になるので他の人との話題にする機会が多いけれど「私もジムの月額会員なんだけど今は全然通えていない」という反応が結構ある。月額会員になったものの、しばらくするとジムに足が向かなくなり、でも通いたい気持ちは続いているので毎月会費だけは払い続ける、といった状況になっている人が実は多い。
ジムに通い続けるということは、実際かなり面倒だ。基本的にトレーニングは苦行だし、毎回大体同じことの繰り返しで、目に見えた成長を常に実感できるわけでもない。曜日などスケジュールを立てて通おうとしても、社会人だとトラブルだったり繁忙期だったりでスケジュールが崩れることは多々あるし、一度トレーニングをサボってしまうとサボり続けてしまいがちになる。
崩れたリズムを元に戻すのにも体力と精神力が必要なのだ。モチベーションを高く保ってジムに通い続けるのは難しい。そしてジムに通い始めた目的を達成していないのに退会するのも、実は同じように難しい。なので会員を継続しているのに足が向かない、という状況になってしまう。
なので持ち物を選ぶときは、自分のモチベーションが高まるものを選ぶのが重要なポイント。ただ闇雲に値段の高いものを揃えていくのではなくて、自分のモチベーションが上がりそうなポイントに良いものを積極的に揃えていくことをお薦めする。
個人ロッカーについて
持ち物を準備する前に考えておきたいのが個人ロッカーのレンタル。大抵のジムにはシューズを置くためのロッカーが準備されていて、追加料金を払ってレンタルができるようになっている。
このロッカーをシューズと小物置き場として借りておくのがお薦め。車で通うなら車をロッカーにできるので不要だけど、徒歩で仕事帰りにジムに通う予定ならこの個人ロッカーは必須だと思う。家に持ち帰る必要がないものは徹底的にロッカーにしまい込んで、持ち運ぶ荷物を減らしていこう。
家から持ち出す荷物が多いと、荷物を準備する段階で通うのが億劫になってしまうし、ジムに行くつもりで朝荷物を持ち出したのに仕事でトラブルがあって通えずそのまま持って帰る、という時の精神ダメージも抑えられる。
ではここから本題のリスト。
トレーニングに必要な持ち物
トレーニングウェア
一番迷う持ち物だけれど、スポーツができる半袖シャツとハーフパンツがあれば基本的に問題ない。週一で通う程度ならまず上下一セットを準備すれば回せる。ランニングやフットサル用のウェアが既にあるならまずはそれで十分だし、上はバンドやフェスのTシャツなどでもいい。
何を選べばいいか分からないなら、スポーツデポやゼビオのようなスポーツ用品店のトレーニング用品コーナーに行こう。セールになっているトレーニングウェアが大抵あるのでそこから適当に買うといい。好みに合ったトレーニングウェアを奮発して買ってジムに通うモチベーションを上げるのも良いし、節約したいならユニクロでも全く問題ない。
実際のところ、身軽な服装だったら何でもいい。ふとトレーニングルームを見渡すと、下着のような白シャツやカーゴパンツ、チノパンの人も稀にいたりするけれど、それが悪目立ちしていることもない。速乾性などの機能面でそういったカジュアルな服装はお薦めしないけれど、どんなウェアを選ぶかは結局のところ好みだ。
トレーニングウェアを選ぶときには、他人の目にどう映るかが気になると思う。でも実際トレーニング中の人の目には、自分自身と、自分の目標や理想になりそうな人以外は映っていない。スタイルのいい人が素敵なウェアを着ていると注目されるけど、ジムに通い始めたような人が地味だったり派手だったりするウェアを着ていたところで何の関心も払われない。自分と他人を見比べて、笑ったり見下したりしても、それで自分自身が成長するわけではない。これがトレーニングルームの価値観なのだ。
周りの目を気にして、気に入っていないウェアを選んでしまうとあとで後悔しがちなので、自分の好みに忠実に選ぶことをお薦めする。
シューズ
大抵のジムは土足厳禁なのでトレーニング用のシューズを準備する必要がある。スポーツ用品店(やABC-MARTのような靴の量販店)に行って、フィットネスジム用のシューズを店員にお薦めしてもらおう。
ウエイトトレーニング、トレッドミルなどの有酸素運動、(ジムによっては)スタジオでのエクササイズ、何を中心にトレーニングするかによってシューズの選び方が変わるので、やることが明確ならそれを店員に伝えるとより適切なものを薦めてもらえる。よく分からないならホールド感のある安いランニングシューズを選んでおけば無難。
ソックス
スポーツ用品店に三足千円のスポーツソックスが大量にあるので、そこから好きなブランドのものを適当に。衣料量販店の安いアンクルソックスなどでもいい。
フェイスタオル
トレーニング中の汗を拭くためのもの。家にあるフェイスタオルで十分。ジムによってはタオル類のレンタルができるけれど、レンタルタオルは毎日洗濯されてクタクタになっているものが多いので、トレーニングウェアなど他の荷物も多いなら、持ち込みの方がおすすめ。
飲み物
スポーツドリンクなど。トレーニングルームには給水器があるので必須ではないけれど、できれば有酸素運動の時などは手元ですぐに給水できた方がいい。
防水イヤフォン・音楽プレイヤー
音楽を聴きながらトレーニングをしたい場合に。汗をかくのでイヤフォンに防水機能は欲しい。もしくは家に余っている安いイヤフォンを。スマートフォンをトレーニングルームに持ち込めるジムなら、音楽プレイヤーはスマートフォンで代用できる。
スマートフォンを持ち込んで音楽プレイヤーにするなら、Bluetooth接続ができるイヤフォンがお薦め。スマートフォンをポケットに入れて、コードを気にしながらトレーニングするのはかなり煩わしいので。もし使いたい有線(ステレオミニプラグ)のイヤフォンがあるなら、SonyのSBH24のようなBluetoothのレシーバーを買うのも選択肢の一つ。
持ち物をまとめる小さなバッグ
タオルやスマートフォンや飲み物など、トレーニングルームに持ち込みたいものが多い場合、それらをまとめる小さなバッグがあると便利。貰い物や付録のランチバッグや小さな巾着などが家に余っていたらそれを。
(トレーニング用の眼鏡)
普段眼鏡をかけて生活をしている場合、トレーニング中の眼鏡をどうするか。汗と眼鏡は相性が悪いので、コンタクトレンズを融通できるならジムの日はコンタクトレンズを付けるのがいい。普段の眼鏡をそのままトレーニング中もかけるのは、破損のリスクもあるのであまりお薦めしない。でも裸眼のボンヤリとした視界でトレーニングするのは危険なので絶対に止めよう。
もしトレーニング用の眼鏡を準備する場合、スポーツ用の眼鏡は「いかにも」なデザインが多くて、その用途以外では使い辛く悩むと思う。折角眼鏡を買うのなら他でも使えるものがいいな、と思うならZoffへ行こう。軽くて丈夫なZoff Smartシリーズの眼鏡はトレーニング中にかけていても邪魔になり辛いし、多用途に使えるデザインのものが多いので選びやすい。
お風呂セット
トレーニング後に汗を流す時間は、モチベーション維持のために大切にしよう。トレーニング後のシャワーは無条件で極楽に行ける瞬間。この汗を流す爽快感のためにジムに通っている気持ちにすらなる。モチベーションを維持していくために、お風呂用のアイテムは充実させておくのをお薦めする。
ボディソープ・シャンプー
お風呂セットの中でも一番モチベーションを左右するアイテム。大抵のジムのお風呂にはどちらも常設されているけれど、自分の好みのものを是非持ち込もう。
トレーニングで汗をかいた直後に使うものなので、爽快感があるものがいい。強いこだわりがなければ、普段使っているものとは別の、ちょっと良いものを準備するのがお薦め。毎日使うわけではないので、ジム用として高いものを選んでもそんなに財布に厳しくならない、はず。
色々試してみた中で、お薦めできそうなものをいくつか紹介する。
LUSH Dirty Springwash
圧倒的なスペアミントの香りでひたすらさっぱりさせてくれる、LUSHの定番シャワージェル。スポーツ後にピッタリの爽快感でお薦め。ただミントの香りが強烈なのには注意したい。香りはLUSHの店頭で確認しよう。
身体と頭、どちらもこれ一つで洗えて便利だけれど、髪の毛を洗うと多少きしんでくるので、髪質に応じて他でフォローできると良い。
THE BODY SHOP ホワイトムスク スポーツ
ムスクの香りが漂いつつも、さっぱり感もあるTHE BODY SHOPのメンズ向けヘアー&ボディウォッシュ。外国製のメンズシャンプーだなとはっきり分かるムスクの香り。好みが分かれると思うけれど、ムスクの香りが好みならお薦め。ムスクってどんな香り?という人にはお薦めしない。
こちらも全身洗えるシャンプーだけれど、それ程髪がきしまないのもいい。
シーブリーズ ボディシャンプー クール&デオドラント
LUSHもBODY SHOPも敷居が高いんだよ!香りはいらん!という場合にはこちらをお薦め。シーブリーズはどの製品もおよそ外れがない。
ドラッグストアで購入できる、メントールのすっきり感が強いボディシャンプー。清涼感と清潔感の両方を求めるならこちらを。クール&デオドラントならトレーニング後の熱と相殺されて年中使える。
ボディタオル・スポンジ
体を洗うためのタオル。意外に取り扱いが難しい。水切れの悪いタオルだと使用後そのまま個人ロッカーに入れておけないので、毎回家に持って帰って干すことになるけれど、これが結構煩わしいし、家から持ち出すのを忘れやすい。
こういった取り扱いが面倒な人には、無印良品の泡立てボール・小がお薦め。水切れが良いし場所も取らないので、ロッカーに置いておきやすい。ただ身体を洗うにはサイズが小さいのが難点。
洗顔料
全身すっきりするためにあった方が良い。一回使い出すと止められなくなる。
歯磨きセット・髭剃りセット
お好みで。ただ歯ブラシはロッカーに常駐させていると不衛生になるので注意。
バスタオル
家にあるものを持ってくれば十分。嵩張りやすいのでコンパクトなサイズのものがあるといい。
下着
風呂上がりに履く下着。家にある普段のもので。
シーブリーズ デオ&ウォーター
お風呂を上がってから、汗を抑えるために。身体を容赦なく冷やしてくれる、余計な香りのないフローズンミントがお薦めだけれど、どれを選ぶかはお好みで。液体だと季節によって使う量をコントロールしやすいので便利。
制汗のためのアイテムは夏になると似たような製品が出てくるけど、運動したあとの風呂上がりはシーブリーズのこれが断然お薦めなので、もう商品名を見出しにした。年中店頭にあって入手に困らない。
なお一日汗をかいてジムに来たときはトレーニング前に使うのもいい。その用途の場合は香らないものを選ぼう。
寝ぐせ直しスプレー
ジムの後に買い物など用事があるけれど、風呂上がり丸出しの頭でうろうろしたくない、でもその用事のためだけに整髪料で整えるのも大げさだわ、という場合にあると便利。全身シャンプーで洗ってまとまらなくなった髪の毛も、寝ぐせ直しスプレーがあれば多少はしっとりとカバーできる。
こういった用途で使えそうな商品は色々あるけれど、寝ぐせ直しが一番安いし取り回しが楽。髪質に合ったものをロッカーに置いておこう。
ドラッグストアにあるものだと、プロスタイルのモーニングリセットウォーターの青色が叩き売られやすい印象。
お風呂セットをまとめるもの
お風呂セットの中でロッカーに常駐させる物をまとめて持ち運ぶための、袋やバスケットがあるといい。ロッカーから取り出してそのまま脱衣所に持っていける、水に強く通気性のある素材のものが便利。
手頃なものが家になければトラベル用品コーナーや百均で探そう。百均ならプラスチックの小さなバスケットやメッシュのバッグを選ぶのが無難だけど、意外に使えるのが分厚めの生地の洗濯ネットだったりする。ちなみにセリアの洗濯ネットをこの用途で使っていたら同じアイディアの人がジムで二人いた。考えることは皆同じだ。
その他
プロテイン
体重を増減させたい、スタイルを変化させたい、といった目的がある場合は、プロテインの摂取を検討しよう。トレーニングしても効果がなかなか実感できないとモチベーションも下がってくるけれど、プロテインを摂取しながらトレーニングするとその効果の度合いも変わってくる。
いやプロテインなんて本気で筋肉を付けたい人のものでしょ、と最初は思っていたけれど、摂取し出してから感じるのは、ジムの月額料金やトレーニング時間を考慮したコストパフォーマンスはプロテインを摂取してからの方が良いということ。モチベーション維持のためにお薦め。
水に溶けるプロテインとシェイカーを用意しておいて、トレーニング後に給水器の水でプロテインを作って摂取する。摂取するタイミングはトレーニング直後が良いらしいので、持ち込もう。
ただプロテインの味は人を選ぶので注意。ジムのカウンター前やネットでプロテインを探すと、同じ商品でも色々な味があることに驚くと思うけれど、色々な味があるということは、万人に受ける味がないということだ。あと味に飽きる。なので最初は小さいパックのものから試そう。商品や味を試していくうちに自分に合う味がきっと見つかる。
バッグ
最後に、家から荷物を持ち出す用のバッグと洗い物をまとめる袋。これらは荷物が入れば何でもいいので、家にあるものから適当に。