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LARGE400 vs NATSUMEN@難波ベアーズ (2012.09.23)

LARGE400とNATSUMENの対バンを観に、難波ベアーズに行ってきた。

LARGE400

LARGE400はトリプルドラムのハードコアバンド。ドラムドラムドラムの轟音の中、更にボーカルの絶叫の中、ギターやキーボード、サックスの音を灯りに探っていく音楽。

終着点が分からない、延々ぐるぐるループしていく内にハンマー投げのように遠くに飛ばされてしまうような感覚。そんな遠心力にやられっぱなしの三十分強だった。

忍者仮面

ネタ
  • アモレミ
  • インターネット
  • なんだありゃ
  • 小町
  • 頭スパッ
  • 名を覚えられぬ人間

転換アクトだった忍者仮面だけれど、対バンの二人を喰いそうな存在感を放つ一人舞台だった。

舞台前から客席を彷徨い、観客に対して「サインいりませんか?」と訊ね回り、皆に断られる忍者仮面。単なる不思議な人かと思いきや、その後に舞台に上がった忍者仮面はまず、サインへのこだわりと求められない悲しみを独白し始めた。そう。舞台に上がる前から忍者仮面の舞台は始まっていたのだった。一見不思議だが、実は計算された行動。これは危険だ。油断禁物だ。

観客を巻き込んだ忍者仮面の世界はまだ続く。「なんだこりゃ」と客席の奥に白い鬼を見る忍者仮面、その鬼に近付くべく舞台から客席に下りた途端に観客から悲鳴が。上半身裸で布を腰にまとった忍者仮面に対し、左右に割れて道を作る満員の観客。まさしくモーゼである。ベアーズにモーゼが降臨したのである。一人で観客と共に世界を作り上げる忍者仮面。もうベアーズは忍者仮面のものだった。

さらに、親と恋人「あすか」を殺した白い鬼への復讐と、持ち主を選ぶ剣との物語を紡ぐ忍者仮面。一見ありきたりのように思える物語であったが、その後に演じる「名を覚えられない人間」を演じる忍者仮面に、その物語が転生する。

名前を覚えられない人間が思い出したのは、現実の人間の名前では無く、復讐のきっかけとなった「あすか」の名前。数奇な運命を辿る「名を覚えられない人間」であっても、代々伝わる運命の輪廻からは逃れられなかったのだ。

衝撃の事実と共にブツリと舞台は終わったが、その余韻はNATSUMENを襲うこととなった。

NATSUMEN

セットリスト
  • No Reason up to the Death
  • Newsummerboy
  • Cicada Sing The Galaxy
  • Whole Lotta Summer
  • Cicadabrot
  • Natsu No Mujina

「あすかって誰?」と叫ぶAxSxEさん。NATSUMENのステージが始まっても、忍者仮面の世界に囚われ続けて演奏に集中できないまさかの事態。「No Reason〜」ではメインフレーズを細切れにしながら、AxSxEさんのギターに息を合わせて全体がStop & Goする流れがあるのだけれど、忍者仮面に幻惑されているAxSxEさんがフレーズの演奏地点を忘れてしまい、先に進めない事態が発生してしまった。

おかしい。今日のイベントはLARGE400 vs NATSUMENだったはずだ。お互いにリスペクトがある対バン二組の寝首をまんまと掻いてみせた忍者仮面。この立ち回り、さすが忍者。

今日のNATSUMENはマシータのサポート無く、山本達久さんの一人ドラム体制。さすがに手数が必要になるNewsummerboyなどは勢いを落としていたけれど、凡そ一人で演奏を支えられる程に回復していらっしゃって一安心。

セットリストも先週のalternative tokyoとは結構構成が変わり、新しめの曲も入り出し、ようやくNATSUMENも再起動かなと思える仕上がりだった。ただ、AxSxEさんがMCで新譜手付かず発言をしていたので、新譜はまだまだ先だろうなあ。

かの向井秀徳さんですらアルバム未完成ツアーを恐れていたというのに、AxSxEさんったら去年にアルバム未完成ツアーやらかして、更にまだ新譜手付かずだなんて……せめて、来年の夏にはできていますように。

今日一番光っていたのは、キーボードの野村さん。忍者仮面に惑わされていたAxSxEさんに突っ込んだり、ムジナでおいしいフレーズをおいしくぶち込んだり大活躍だった。それにしても、蔦谷さんの後によく野村さんを引っ張ってこれたなあ。スーパーファインプレーだわ。一歩間違ったらくるりのドラムみたいな事態になっていたぞ、これ。