ヨッス! オラ長州ちから!(アニス&ラカンカ/進行方向別通行区分/リバーシブル吉岡)@大阪福島2ndLINE (2012.08.12)

セットリスト

  • 夏男の春
  • かほちゃん
  • 大塚娘
  • 夕暮れビーチ、駆け込みキッス(新曲)
  • シャケ
  • 市長シチューに夢中(新曲)
  • You Say? 民営化
  • アーケードテンプテーション
  • 課長になった風鈴
  • 大盛りダルタニャン
  • チョコレートスキャンダル
  • 俺ファントム
  • 梅を吸いすぎた男
  • ほとばしるシェパード
  • 自治会長鬼山
  • きっちょむさん
  • アイちゃんマイちゃん末っ子メイちゃん(新曲)
  • 寝台特急寝太郎(新曲)
  • 白兵戦
  • 独身ボクシング
  • クリスマスとカネ
  • 宗谷岬はるかなり
  • ダイナマイト・卒業式

〜中座〜

  • あわのよう
  • 世界は平和島
  • 海の王者シャチ
  • こわもて雰囲気美人(新曲)
  • リンとして電話
  • てつはう
  • 小さい先輩が大きい先輩にキュン
  • 理論武装
  • 季節外れのチョコレート(新曲)※予定外
  • 池袋崩壊
  • シャンプーシンドローム(新曲)
  • 仔犬大佐、挙兵。(新曲)
  • メールぽいぽいが現れた!(新曲)
  • 三千世界

入場〜トリ前

進行方向別通行区分の関西二連戦ライブの後半戦。今日は大阪福島の2ndLINEでライブ。この日は結構観客の人数も多く、最終的には神戸の二倍以上になったかな。解散ライブの位置付けになる日だったからこちらを選んだ人もいたかもしれない。

前売りチケットを買っていたつもりがうっかり土曜日のチケットを買っていた、という自分の中のトラブルもありつつ、なんとか当日券で入場。

オープニングアクトは白波多カミン。バンドやったらいいのに!

次はアニス&ラカンカ。昨日の神戸はお盆の交通渋滞で来られなかったアニス&ラカンカだけれど、今日は無事演奏。ラカンカ=埋火のかたが関西弁丸出しだったので関西出身だったのかーと思ったけれど、そういや前ライブを観たときも同じ事を思った気がするな。

そしてリバーシブル吉岡。良くできた手広い変態芸。変態をダシに客席に嫌がらせをする芸。さすがの変態芸で観客をきっちり巻き込んだのはさすがだけど、昨日神戸の客席にいた観客が微動だにしていなかったのが印象的だった。そういうのも含めて、おいしいなー。

進行方向別通行区分

今日の進行方向別通行区分はトリ。

ステージがスタークラブに比べて広かったので、右に田中、左寄り中央にくそネジ、左やや後ろにアンソニーという立ち位置。

昨日のセトリの縮小版だったらちょっと残念だなーと思っていたのだけれど、一曲目が「夏男の春」で昨日と構成が異なったので内心ガッツポーズ。後は、なるべく長く演って欲しいなあ、昨日ほどは期待しないけど……と思いながら見ていたら、ごらんのセトリの有様。昨日のセトリと見比べると分かるけれど、昨日演らなかった曲も多々演奏してくれて、昨日観ていた人にとっても大満足だった……いや、そもそも37曲という時点で大満足だけれどね。

この日は田中のギターアンプの調子が悪く、シールドを変えたりアンプを変えたり、度々機材調整する状況が発生したのだけれど、そのおかげで田中のMCがロングバージョンに。あの、あの、あの思いつきのMCを何分も続けるとかどうなってるんだ田中脳。

  • 田中がギターを投げ捨てるのが恐らく機材トラブルの合図
  • 機材の調整はくそネジの仕事、トラブルがあったらくそネジが直す
  • くそネジ(&スタッフ)が直している間、田中がひたすらMCで繋ぐ
  • 機材が直ったらくそネジが田中にギターを掛ける、恐らくこれがトラブル対応完了の合図

トラブルがあったときは多分こんなルールになっている。トラブルは何度もあったのだけれど、その度にギターを直して田中に掛けてあげるくそネジちょうやさしい!

13曲目に、昨日一旦捌けるタイミングになった「梅を吸いすぎた男」が始まったので、ああここで前半戦終わりかなあと思っていたけれど、はけず。あれ?今日も長い?とやや動揺しながら一曲一曲噛みしめ出す。「自治会長鬼山」ではける?いや、はけない。あれ?まさか「寝台特急寝太郎」ではける?いや、はけない?あれ?あれ?

そうこう考えつつ、頭の中のセトリも薄れつつ、23曲目の「宗谷岬はるかなり」でアイキャンフライがドラムセットにアイキャンフライしてもはけず、結局前半戦終了は24曲目。この辺りから、これは……大変なことに……なってきた……と肌で感じてきた。

もしかして今日は配分が違うのかな?後半戦はアンコール位の曲数ですぐ終わるのかな?と思いつつも、やっぱり「池袋崩壊」と「理論武装」を演らずに終わるとは思えないので、まだまだ長く続きそうな予感もしつつ。期待と謎が入り交じる。

「海の王者シャチ」(「ジャスティス!」でくそネジがXジャンプするの、あれジャスティスのポーズなのかしら)「小さい先輩が大きい先輩にキュン」など、昨日演らなくて残念だなあと思っていた曲も今日演ってくれて、もう思い残すことは無いわ、という段階まで達してきたけれど、まだまだ続く。恐らくバンド側にまだ思い残している事があるんだろうなあ。と思いつつ、ありがたく演奏を聴く。

昨日の演奏曲数である30曲に達する。でも勢いはそのまま。一番体力を使っているだろうアイキャンフライのドラムの速度も手数も落ちない、むしろ手数は増しているようにすら感じられる。

途中何度か「最後の曲です」と田中がMCするも、終わらない。「理論武装」で暴れすぎてギターアンプのトラブルが再発して、再度ギターアンプの取り替えを行う事態になっても、終わらない。「季節外れのチョコレート」はセットリストには記載がなかった、恐らく演奏する予定の無かった曲なのだけれど、理論武装後のギタートラブル中に、田中がくそネジのギターを肩に掛けて急遽演奏が始まった一曲。音源よりしっとり感五割増しで。田中のギター調整が終わったくそネジが田中のギターで演奏参加しながらで。そして続く。

そこからの「池袋崩壊」。機材トラブル後でも全然勢いが止まらない。演奏直後、田中がステージ横の壁にもたれ掛かる程の疲労困憊振りだったのだけれど、それでも終わらない。
「シャンプーシンドローム」で何度目かの最後の曲詐欺を行って、「これ、もしかして終わらないんじゃないか?最後の客が帰るまで演るんじゃ?」と、変なことすら考え始めたのだけれど、ラストの「三千世界」の前のMCでようやく理解する。MCは解散を示唆するような内容。そのMCからの「三千世界」で締めたかったんだなあと。

演奏後、観客に向かって頭を下げてステージを降りる田中。劇的だった。

進行方向別通行区分は、実際にいつ活動が終わってもおかしくなくて、だから一つ一つのライブに妥協する事が無いのだろうなあ、次回ライブができるか分からないから、機材トラブルがあったから曲を削る、なんて選択肢も無いんだろうな、ということを身に染みて感じたライブだった。だからこそ、連日ライブに通う価値があるのだけれど。