みやこ音楽祭一日目 (2011.12.05)
今年でラストのみやこ音楽祭に行ってきた。二日行くつもりだったのだけれど、二日券のチケットが売り切れていたので土曜一日だけに変更。クチロロ観たかったなー。
土曜日はKIMONOSとLAMAとくるりが出演する、つまりナンバーガールの2/4とスーパーカーの2/4と九十年代くるりの2/4が集結するという、古い音楽ファン泣かせなブッキング。なので学生が企画するフェスなのに年齢層も若干高め。
最初からずっとメインステージにいたのだけれど、前半は後ろで休んでいたのであまり書くことが無い。
NOKIES!はFLAKE RECORDSがプッシュしているという知識があったのでLOSTAGE的なものを予想していたのだけれど、思いの外ポップ色もありつつ真っ当で清々しい音だった。
どうも「関西のインディーズ」と聞くと、とりあえず変化球的なものを想像してしまうのだけれどそれは良くないなー。ポテンシャルは高そうなので、次のアルバムで化ける可能性に期待したいバンド。
あらかじめ決められた恋人たちへ
ボロフェスタとほぼ同じ(全く同じ?)セット。
イントロのトラックを再生し始めたのにSEが消えないというトラブルもあり、最初はどうなることかと思ったのだけれど、やっぱりあら恋のライブは安定してテンションが上がる構成になっていて素晴らしかった。当然の様に尻上がりに盛り上がる鉄板セット。
もうフェスセットは大体覚えたので次はワンマン観たい。
在日ファンク
ハマケンがボーカル演る例のあのバンド。やっぱり女子が人気高い。
ダンサーレベルの運動量でグルングルン踊るハマケンにキャーキャー言って楽しむライブだった。エンタメ。
KIMONOS
- Mogura
- No Modern Animal
- Soundtrack To Murder
- Miss
- Yureru
- Almost Human
- Haiya
- Tokyo Lights
こうなってくると「Sports Men」「The Girl In The Kimono Dress」以外のアルバム全曲、と書いた方が分かりやすい気がするな。フェスだったからか、今井さんが積極的に観客にアピールアピール。
7月の神戸で、途中でドラム白根さんが入っての3人構成ライブを観てしまっていたので、二人のライブは少し音が物足りなかったかなーと思うけれど、二人の絡み合いがより際立ったとも言えるか。絡み合いではラストに二人で吠え合う「Tokyo Lights」の切れ味がやはり抜群。この曲はライブで聴くべきだわ。
この日の向井さんのビール消費量はアサヒスーパードライの350mm×2本。
LAMA
セッティングから見物だった。まずフェスなのに機材が多い多い。
ケーブルがWeb化しているナカコー台とagraph台がガラガラとステージの裾から出てきて、これは本気だ!と期待が高まる。
配置は左から田渕さん→中村さん→牛尾さん→古川さんで、両端の二人が前に出る半円形。
音源を聴くに、フルカワミキとナカコーのスーパーカーコンビが強いかなーと思っていたのだけれど、ライブの蓋を開けてみると想像を超えた一味違う趣で面白かった。
まず意外だったのはagraphさんの活躍。完全にagraphトラックが場を支配する展開。agraphさんは裏方に徹するものだとばかり思っていたのだけれど、エレクトロのライブとして成り立ちそうな量の遊びも入りながらのプレイで、その指の動きに見惚れてしまう。そこにミキさんボーカル&ベースが乗っかり、ナカコーボーカル&ギター&サンプラーが乗っかる。
その音色の多さを閃光のように貫くのがひさ子さんギター。ナカコーギターが後ろにあるからか、もう前面に出て弾きたい放題だった。よく考えたらブッチャーズの轟音の中でも異彩を放ってる位のギターなので、LAMAならそりゃ際立って響くよなー。
牛尾さんとひさ子さんばっかり注目していた。
それにしても、相変わらずフルカワミキかわいらしい。ずるい。
だけれどもこの日の一番の胸キュンポイントは、セッティングの時に黙々とギターのチューニングに集中し過ぎて、ふと顔を上げた時にステージに一人取り残された事に気付いてビクッとしたひさ子さんであることは満場一致で間違いない。
くるり
- LV30
- LV45
- マーチ
- コンバット・ダンス
- 窓
- 男の子と女の子
- のぞみ一号?(新曲)
- 石巻復興節?(新曲)
- THANK YOU MY GIRL
- さよならアメリカ
- ブレーメン
- ワンダーフォーゲル
- 東京
〜アンコール〜
- 奇跡
5人のくるりを生で観るのは二回目。
前回観たのが5人くるりを結成したばかりのワンマンだったのだけれど、最近のワンマンでは結構レパートリーが増えているとの話を聞いていたので、楽しみにして行った。
序盤から全く年代バラバラの曲が演奏される展開でドキドキする。持ち曲を全曲ランダムで選んで演奏しているんじゃないかと思うくらいのバラバラドキドキ感。「マーチ」を2011年に生で聴けたら、そりゃ高ぶるやん。イントロで喉から思わず変な声でるやん。そりゃ。くるりは一度はライブで演らなくなった古い曲も突然演り出すから素晴らしいバンドだと思う。
くるりはみやこ音楽祭二日とも出るので、同じ曲を被らせないようにするかなーと思っていたのだけれど、終盤は定番曲の連発ですっきり満足。
そう、ワンダーフォーゲルのラストのサビが終わった後にファンファンのトランペットが入るのが、叙情感を加速させて本当に突き刺さるんよね。あれ最高だわ。あのトランペットだけで、もうファンファン加入が大成功だと確信する。
5人くるりは、正直なところ完成度はまだ高くないと思うのだけれど、くるりはキャリア的にもう完成度云々問われる域ではないし、むしろ変化があった方が楽しめるので5人になって良かったんだろうなあ、と改めて思った。