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salyu x salyu@なんばHatch (2011.10.26)

salyu x salyu −話したいあなたと−」を観になんばHatchに行ってきた。
salyu x salyuだけでも豪華なのに、ゲストライブとしてオオルタイチクラムボンという盛り沢山公演。

オオルタイチ

前に名村でちらっと見たことがあるのだけれど相変わらず、一人でPCを弄ったりツマミを捻ったりマイクで歌ったり忙しないステージ。
ポップな掴み所がありキラメキもあるトラックをバックにボーカルが加わるパフォーマンス、と書くと楽しげなのだけれど、何故か頭のおかしさが音の皮膚感覚から伝わってくる、とても残念?なアーティスト。

Salyuクラムボン目当ての観客が多い印象で、地蔵となる満員の観客に対して非常に厳しい戦いを強いられていた。面白かったのになあ。

クラムボン

ミトさんのTwitpicからセトリ。
http://twitpic.com/7607rq

バイタルサインが入ってねええええというところがこの日仕様なのかなと。salyu x salyuに静かにバトンを繋ぐ、落ち着いたセットだった。
「サラウンド」「シカゴ」からの「Re-アホイ!」で鳥肌。「Re-アホイ!」をラストで聴けるなんてJAPANESE MANNER EPのラストを聴いた人にとっては身震いする喜びだわ。「ライララ ライララ〜」にギターが入ってからふっと止まってドラムで爆発するところが生で聴くと涙が出そうなくらい震える。

毎度思うのだけれどこのメンバー3人が同じ専門学校に通っていたって嘘なんじゃないのか。そんな都合の良すぎる話が世の中にあるものか。

salyu x salyu

ボーカルがSalyu含めたsalyu x salyuシスターズ(全員黒髪ボブカットに白い衣装をまとう)4人で、その後ろがキーボード(たまにベース)のBUFFALO DAUGHTER大野由美子さん、ギターとかベースとかテノリオンとか色々のコーネリアス小山田さん、もちろんドラムのASA-CHANG、ギターが元DCPRGの高井さん、という超豪華布陣。

息が止まるような演奏で、本当に息が止まった。比喩ではなく。
ライブ中に無意識の呼吸を忘れてしまっている。息苦しくなってやっと呼吸をしていないことに気付いて、意識して静かに呼吸をする。身体の代謝に影響する音楽って本当にあるんだと驚いた。

ライブの内容。
まず一曲目、アルバムのリードトラック「ただのともだち」から一気に胸を掴まれた。あの原曲の音配置を忠実に細かな音一つ一つまで再現するステージは圧巻の一言。コーネリアスっぽいライブのセンスだなと思ったけれど、コーネリアスバンドより人手が多い分、迫ってくるものも大きかった。

アルバム曲をメインに大体アルバム曲順に沿いながら進めつつ、途中に新曲やカバー曲などを挟み込む流れ。アルバム以外の曲では「Hammond Song」(The Rochesのカバー)が原曲の澄み切った爽やかさ、美しさをそのまま2011年に再現した最高のカバー。
ライブ会場で販売していた「話したいあなたと」のカップリング曲なのだけれど、音源も素晴らしいので是非一般流通させて欲しい。

「話したいあなたと」では「ただのともだち」での圧巻再び。細かい音遊びが冴える。
本編ラストはアルバム同様「続きを」。音が徐々に広がっていく構成がライブでも体に染み渡ってきてたまらん。

アンコールは一曲アルバム曲「Mirror Neurotic」を挟んでから、クラムボンメンバーとオオルタイチが再びステージに登場。彼等を交えて「CALLING」(Yoko Ono Plastic Ono Band)が演奏された。先のオノヨーコバンドの曲だから小山田さんの提案かな。オノヨーコらしくインプロ的な曲なのでセッションにはピッタリ。

演奏前のMCでは、Salyuがやたら原田お姉さんにじゃれついていたのが、お互い本心から仲良さそうで良かった。緊張気味だったSalyuが急に無防備になってそのギャップがヤバい。あと、その二人がMCで仲良く語り合ってる時に後ろでミトさんが小山田さんと大野さんと雑談していたのも面白かったし、何この楽屋裏光景!豪華過ぎて恐い!とも思った。

セッションでは、取り憑かれたような迫力で繰り広げられるSalyu vs 原田郁子の掛け合いに目を奪われる。さらに二人に負けじとサビで吠えるオオルタイチ。声の渦を作るシスターズ。その後ろでは豪華メンバーの分厚い演奏。このライブ、なんばHatchにいる観客だけが目撃していて良いのか不安になる位の記録的な一時だった。ステージのどこを見ても驚きの光景が映る豪華なパーティ。


やっぱりSalyuにはsalyu x salyuが向いている。このライブの完成度の高さから、その思いを新たにした。これからもメインの活動として続けて欲しい試みだわ。
この完成度はライブの数が少ないからこそ維持できているのかもしれないけれど、小さい箱で全国ツアーとかやったら面白いだろうなあ。あの演奏をもっと近くで観てみたいと思う。