読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

くるり@京都磔磔 (2011.06.28)

■セットリスト

アンコール

  • 鹿児島おはら節
  • 奇跡
  • キャメル

くるり磔磔公演なんて、普通の販売方法だったら主催者先行でも取れないのだけれど、今回はα-STATIONの放送中にチケット受け付け、という特殊な受付方法だったので多少キャンセル分が出て、それをなんとか手に入れることができた。色々ラッキーが重なった。くるり@磔磔のチケットを取れるなんて、きっともう二度と無いだろうなー。

JAPAN CIRCUITくるりが五人体勢になったという噂は聞いていたので、新しいくるりが観られるのだろうな、という大きな期待と少しの不安を抱えながら磔磔へ。ロックバンドとして完成していたように見えたくるりが大きくメンバーを入れ替えて、しかもトランペットが加入するなんて、ライブを観るまで想像できなかった。

磔磔は満員。400人位詰め込まれていたかな。開演時間を10分程押してスタート。

一曲目から意表を突いてマイナーな「ヘイ!マイマイ!」。そして、この曲で早速トランペットのファンファンの存在感を見せつけられる。原曲は(あのJubileeのカップリングとは思えない)重く太いロックチューンなのだけれど、ここにトランペットが加わることで曲に色気が増した。
その後に「かごの中のジョニー」。ここの後半の展開で「くるりのチェンバー・ロック」を確信。
ロックバンドとしてより重厚に、そしてセクシーに進化したのが新しいくるりなのだなと。
個人的にはアルバム「アンテナ」の頃のくるりが最強だと思っていたのだけれど、新しいくるりはあの最強感からもう一つ先に進んだような印象。若いメンバーが入った事で、くるりの可能性が膨らんだのだろうな。

その後、「夜行列車と烏瓜」「オールドタイマー」と渋い曲が続く。ただ、ここまでのやたらロックな選曲によって、新くるりが観客の心をがっちりと掴むことには成功した。
「俺たちがやりたい音楽はこれだ!」という意思が伝わる四曲だった。

「シャツを洗えば」は女性メンバー加入が生きた一曲。「ばらの花」もそうだけれど。
その後の「Bus To Finsbury」もまた選曲が渋い。でも京都でやると良いよねーこの曲は。くるり from 京都。

この後は新曲を披露。ただ新曲は割と「前のくるり」っぽかったんだよな。新くるりのロックバンド感を生かした新曲はこれからかな。

「ばらの花」「ワンダーフォーゲル」「リバー」といったTEAM ROCKからの曲は「過去のくるり」と「新しいくるり」が否が応でも比較されてしまう踏み絵だったけれども、これらの曲でも新くるりの魅力は満遍なく発揮されていた印象。
やっぱりトランペットの存在感が大きい。トランペットがポイントで入ることで、曲の表情がそれぞれ変わってくる。
トランペットの話ばっかり書いてる気がするなー。ドラムの田中さんは顔で叩く人だったのでライブ向きだなーと思った。ギターの吉田さんと合わせて、若干の未完成感を感じたけれども、そこがまたバンド臭くて良かったかもしれない。
ドラムについてもう少し書こうかな。溜めて叩いてエモなタイプのドラマーという印象だった。単にまだバンドとして成熟してないからそう感じたのかもしれないけれど。歴代のドラマーと比べるのはまだ厳しいかもしれないけれど、味のある、これから味が出てくるタイプだと思った。

最後の曲は「ブレーメン」。ここで「ロックンロール」じゃないのが新くるりなのかな。ブレーメンは実は新くるりのための曲だったのだ。原曲とは趣がかなり異なりロックの匂いが立ち籠めたけれど、とてもよく合っていた。「ワルツを踊れ」の曲を新くるりが解釈するのはとても面白い試みだと思う。

アンコールでは「鹿児島おはら節」を三人で演奏。
五人に戻ってから今これは外せないだろう「奇跡」と「キャメル」で終了。奇跡の最後「さあここへおいでよ」を一つ前の歌詞と間違ったのは愛嬌ということで。

MCでは地震の話が印象的だった。やっぱり地震があってくるりの音楽観も変わったのだろうなあ、と(元々スヌーザーで予習はしていたけれども)改めて思った。いや、変わったのではないのかもしれない。改めて見直したというところかも。
あ、ばらの花っていわきでPVを撮ったんだってね。家に帰ってから久々にPV集のDVDを引っ張り出して観たよ。


総じて、新しい可能性に満ちたライブだった。
これから完成度が徐々に高まっていくと思うと夢が広がるなー。