bloodthirsty butchers@十三ファンダンゴ (2010.05.15)

■セットリスト

  • 散文とブルース
  • black out
  • 僕達の疾走
  • 1.2.3.4.
  • ノイズ
  • デカダン
  • 幼少
  • ocean
  • curve
  • フランジングサン

アンコール1

  • 方位
  • ギタリストを殺さないで
  • プールサイド
  • ファウスト
  • (frictionだったっけ?失念)

アンコール2

  • 5月
  • 6月
  • 7月

前のアルバムリリースのツアーもファンダンゴで観たけれども、その時と同じ、それ以上に大変だった。
ファンダンゴ自体「忠実に音を再現する」場所ではない上に、ブッチャーズ自体滅茶苦茶な音圧でライブを演るバンドなので、演奏が始まると一気に箱が轟音で埋め尽くされてしまった。ボーカルすら消えかける。圧倒的。
この轟音ぶりが人に勧め辛い理由でもあるんだけれども、bloodthirsty butchersはもう好きな人が好きだったら良いと思うのでいいや。


最初は新しいアルバムからの曲ばかりの演奏。前のアルバムリリースの時もそうだったけれども、徹底して新しいアルバムから全曲演奏。
今回のアルバムは特にエモーショナルな曲が多くて、それぞれ一々格好良いフレーズが出てくる。そんな練り詰まった重音のメロディがバチンバチン打ち付けられて来るので、聴くだけでももう大変だった。ライブは戦いだ。
圧巻は終盤。ブッチャーズのアルバムの1曲目は大抵キラーチューンだけれども、今作のアルバムの一曲目だった「フランジングサン」を最後に持ってきて、「ocean」「curve」「フランジングサン」と立て続けた流れで盛り上げ倒して終わる。

アンコールの「第二部」は旧作から。ここからは馴染んだあの曲達が色々と出てきて、一曲一曲イントロで歓声が上がる。
特にプールサイド。イントロに痺れた。プールサイドって、なぜあんなに良い曲に感じるのかまるで分からないんだけれども、あの曲は本当に心を奪われるんだよなあ。分からん。分からんのだけれども、ただ胸を締め付けられる。素晴らしい。

ダブルアンコールは新譜と共に完全盤として再発された名盤「kocorono」から。5月6月7月と切れ目無く演奏が続く。もうこの頃になるとその空間が一体化しつつあって、音にそのまま吹き飛ばされて足元が覚束なくなりそうになる。演奏している吉村さん自体ハウリングに苦戦されていたけれども、それでもなんとか演奏が続く様に感動。そして体力の限界。

あの音の敷き詰め具合は他のバンドではありえないんだけれども、ブッチャーズだから成立するんだろうなあ。演奏や音響の質を評するレベルを超越してる。
あのライブは、あの空間はそのままの形じゃCD化絶対できないわ。マスタリングされて大人しくなるか、音が割れてノイズだらけになるか、もしくは CDが多分割れる。万一CDに収録できたとしてもそこらのスピーカーじゃ絶対再生できない。


MCは吉村さんのTwitterの話ばっかりだった。
で、リンクを貼り付けるために今吉村さんのホームを改めて観たけどこの壁紙どうなの!DJひで子!恐ろしい!ひさ子さんはこの旦那の吹っ切れ振りアリなのか!懐広いなー。
http://twitter.com/HidekiYoshimura


あと、吉村さんのBIG MUFFを拝んで感動。kocorono的にはスヌーピーもあったら大興奮だったけど、スヌーピーの代わりに?足元にはキティちゃんのケースが転がってた。謎。
あと、アンプのスピーカーに奈良美智さんのイラストを発見。「banging the drum」のジャケットっぽい感じで、ドラム たたくんだ!って言葉まで描いてた。下の写真の絵ね。
http://www.bloodthirsty-butchers.com/blog/?p=960