2018年の邦楽10枚

2018 年にリリースされた邦楽のアルバムから最高の10枚を選ぶ。今年で9年目。

選出基準

  • 邦楽のみ。国内で(も)活動するアーティストに絞る。
  • 1アーティスト1枚
  • コンピレーション盤は最大1枚。

七尾旅人/Stray Dogs

Stray Dogs

Stray Dogs

とても叙情的なアルバムで、このアルバムの素晴らしさを説明することはとても難しい。

何か特別に耳を惹く新規性があるわけもなく、上辺だけ聴いているといつもの七尾旅人のアルバムだなと思うかもしれない。ただ、アルバムを再生しているうちに、ふと耳に留まったフレーズから急に情景が広がっていき、世界に取り込まれていく瞬間がきっと誰にでもあるだろう。理屈では表現できないけれども、きっと皆そう感じるだろう、そういう確信がある。これはもう魔法としか思えない。

曽我部恵一/There is no place like Tokyo today!

[asin:B07L45VXWK:detail]

2018年の曽我部さんはサニーデイ・サービスのアルバムから始まり、リミックスアルバム、ベストアルバムと立て続けにリリース、映画の劇伴、曽我部恵一名義でもヒップホップ(!)アルバムをリリースし、もうどれだけ音源出てくるねん状態だったのに、最後の最後に実に「アルバム」らしい最高品質のアルバム「There is no place like Tokyo today!」がリリースされたのには驚くしかない。

曽我部恵一」名義らしい、内向的で自由なサウンドが続く。2018年にリリースされたアルバムの中で、最も無計画だったのが本作だったと想像するけれども、だからこそ曽我部さんらしさを最も感じられるのかもしれない。

Silent Poets/dawn

dawn

dawn

ドコモのオリンピックCMソングの「東京」が5lack名義ではなくて「Silent Poets feat. 5lack」と知ったときの衝撃が懐かしい。実はSilent Poetsのことはすっかり忘れていたのだけれども、この「東京」の衝撃ですっかり記憶が戻ってしまったし、Silent Poetsが12年振りにアルバムをリリースしたと知ったときには、当然聴かなければならないと思った。何故か今聴くべき音楽のような気がした。

低いダブビートとストリングスを駆使するMassive Attackのフォロワーとしてのサウンドは12年前からの延長線なのだけれども、古びることは無い。特筆したいのはD.A.N.の櫻木さんをフィーチャーした「Simple」。12年前から続いていたサウンドと現在のサウンドが交わっていく感覚がたまらなく、ああ、D.A.N.と5lackがSilent Poetsを私の現在に引き戻してくれたのだなと思った。今聴いても普遍な音楽だし、きっと十年後もその時の音楽と共鳴するのだろう。

くるり/ソングライン

取り留めない楽曲の数々だけれども、それが不思議と統一感を保っているアルバム。きっとくるりのムードの一定さによってこの統一感が生まれているのだろう。もしくるりの他の曲がこのアルバムに収録されていたとしても、編曲され「ソングライン」らしい一曲となって収まるだろうなあと思う。充実期だ。

LEO IMAI/VLP

VLP

VLP

バンド「LEO IMAI」としてバンドサウンドを突き進んだ今作。ひたすらに格好良い重低音を鳴らせるバンドをLEO今井の楽曲が巧みに指揮している……というよりは、LEO今井の変態楽曲を安定して演奏できるバンドが完成した、と言うべきか。向井秀徳におけるZAZEN BOYSと同じようなものなのかもしれない。

低く鳴り響くベースとドラムの上で、煌びやかに駆け回るボーカル、ギター、キーボード。骨太のロックバンドサウンドなのに古臭く聞こえないのはLEO今井さんに華があるからなのだろう。

MASS OF THE FERMENTING DREGS/No New World

No New World [FLAKES-192]

No New World [FLAKES-192]

マスドレがやっと帰ってきた!駆け足で突っ走ってしまうマスドレが帰ってきた!

ここまで紆余曲折があった。メンバーが替わり、バンド休止しての宮本さんソロを経て、ちゃんとオルタナティブロックとポップとビートがにゅーんとアクアフレッシュしてるマスドレとしてシーンに戻ってこれたことが何よりも素晴らしい。歓びに満ちたアルバム。

Chara/Baby Bump

Baby Bump(初回限定盤)

Baby Bump(初回限定盤)

Dance Musicを名乗るためだけのビートではなく、床を鳴らしてDanceするためのビートが鳴っている。こんなにもCharaが最先端を突っ走っているとは知らなかった。

ただ何となく今が旬のアーティストをプロデューサーとして呼んできたわけではなく、解り合った上でCharaの楽曲として制作されているのが分かる、トラックとボーカルが抱き締め合っている楽曲群。世界に届くビートの上に乗っかっても、輝き続けるボーカルの存在感。先進性と完成度の高さに感服する。

cero/POLY LIFE MULTI SOUL

POLY LIFE MULTI SOUL (初回盤A)

POLY LIFE MULTI SOUL (初回盤A)

ここまで複雑なリズムとフレーズが連なっていて、それが整然としているわけではないのに「完成度が高い」と思えてしまうところが不思議。

ceroの魅力である、涼やかさと生々しさの融合はそのままに。ずば抜けた傑作だった三年前の「Obscure Ride」を上回る音楽へのアプローチが自然に行われていることに驚きを感じ……ていない自分に、驚く。最早レジェンドの域だ。

Luby Sparks/Luby Sparks

Luby Sparks

Luby Sparks

脈々と受け継がれる日本のシューゲイザーの系譜。その末裔がこのバンド……と言いたくなるところだけれど、音の空気感はむしろUKインディ。2018年版としてアップデートされたサウンドが日本を超えて支持されているのも納得。

長谷川白紙/草木萌動

草木萌動

草木萌動

大事件。美しさとしての高速ビートの上を緩やかに流れるボーカル。草木の芽生えを早回しで見ているかのよう。このバランス感覚は天性のもの。是非ともAphex Twinのように自由にやって欲しい。

過去の10枚

2017年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/2017/12/31/140000

2016年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/2016/12/25/090000

2015年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/2016/01/02/184449

2014年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/2014/12/31/132004

2013年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/20131231/1388501652

2012年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/20130115/1358261719

2011年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/20120118/1326889267

2010年の邦楽10枚

http://metaparadox.hatenablog.com/entry/20110411/1302534280

ワイヤレスANCヘッドフォンを体験しよう

ヨドバシでうっかりBose QuietComfort 35 IIを体験してしまってから、ワイヤレスANCヘッドフォンを買わねば!と連日ネットを検索したり店頭で試聴をし続けた結晶の記事。

ワイヤレスANCヘッドフォンをお薦めする音楽環境

  • 屋外、騒がしい場所で音楽を聴く機会が多い
  • 音楽プレイヤーとしてiOS (iPhoneなど) やAndroidのOSを搭載したスマートデバイスをワイヤレスで使っている
  • 良い音で音楽を聴きたい、そのためにはヘッドフォンの煩わしさや出費は許容出来る

上記に当てはまる音楽環境の場合、ワイヤレスANCヘッドフォンはかなりお薦めできる。この記事で紹介する機種は実売三万円台からと、結構いいお値段がしてしまうのだけれど、そのお金をかけるだけの相対的な音質や利便性はある。是非家電量販店などで試聴してみよう。一度体験するとこの値段に相応しい価値があるのは理解できる。なお体験してしまうと猛烈に欲しくなってしまうので、絶対に財布の紐を緩めてはならない事情があるのなら止めた方がいい。

試聴してまず一番に驚かされるのは、ANC (Active Noise Control) の性能だ。ノイズキャンセリング機能を持つヘッドフォンはかなり昔から存在していたけれども、ノイズキャンセリングを有効にした途端に音楽がカサカサシュワシュワしてしまう、音質面で全く使い物にならない印象だった。しかし今のトップブランドのノイズキャンセリング機能は以前とはレベルが大きく違っており、環境音のカット性能がかなり優秀になっている上、音質劣化もかなり軽減されている。ブラインドテストでは機能のオンオフによる音質劣化が区別できないレベルの製品もあると思う(環境音が明らかに増減するので、実際には機能のオンオフは確実に区別できるのだけれど)。

モバイル用途なら外は環境音だらけだし音質に過剰にこだわっても意味がないな、繊細な表現の違いなんて雑音の中じゃ分かりっこないな、と個人的には考えていたのだけれども、ノイズキャンセリング機能がここまで優秀だと話が変わってくる。環境音がここまで軽減できるのなら音質にこだわる価値はあるし、モバイル用途で音質にこだわるならANCの機種を積極的に検討すべき時代になったと思う。

体験しよう

ワイヤレスANCヘッドフォンは機種によって音質も利便性も違うので、(この記事のような)ネットのレビューだけを参考にせず一度体験してみるのが良い。決して安い製品ではないので、交通費をかけてでも家電量販店などに足を運んで試聴しよう。ヨドバシカメラなど店内が喧しい場所で試聴する方が、ノイズキャンセリングの効果を実感しやすいと思う。

なお試聴に出掛ける前に予め、手持ちのスマートデバイスに試聴する予定のヘッドフォン専用アプリをインストールしておくこと。ワイヤレスANCヘッドフォンはスマートデバイスの専用アプリで機能がコントロールできる。アプリがないとノイズキャンセリング機能の有効無効にすら切り替えられない機種も多く、本来の性能を確認できなくなってしまうので、購入を検討するならアプリのインストールは必須だ。店頭で慌ててアプリをダウンロードして電池と時間を無駄にしてしまうのはもったいないので、事前に準備しておこう。iOS用のアプリへのリンクは機種紹介の末尾に書いているので参考に。

機種紹介

2018年12月時点での最新機種から、このジャンルの先駆者であるBoseQuietComfort 35 IIと比較されがちな機種をいくつかピックアップした。なおこのジャンルはマイナーバージョン一つ変わるだけで性能が大きく変わるので、新機種が出たらこちらの内容は参考程度として欲しい。

Bose QuietComfort 35 II

https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/headphones/over_ear_headphones/quietcomfort-35-wireless-ii.htmlwww.bose.co.jp

「ワイヤレスANCヘッドフォン」ジャンルで恐らく最も知名度がある機種。飛行機の乗客で大きいヘッドフォンを持ち込んでいる人がいたら大抵この機種だ。他社の機種はこの機種を大なり小なり意識して作られているので、他の機種がお目当てでもまずはベンチマークとしてこの機種を試聴しておくことをお薦めする。

音質:ノイズキャンセリングの利きは最高クラス。ヘッドフォンを耳に装着しただけで周りの環境音が、家の壁一枚挟んだ程度に消える。完全に消えるわけではないけれども、かなり削減されることに驚くと思う。音楽を再生してみると残っていた環境音もほぼかき消され、音楽の世界に浸ることができる。この機種なら屋外で音楽を聴くときでもボリュームを大きくして環境音を無理矢理にかき消していく必要がないのだ。

ただノイズキャンセリングが強いせいか、耳に負担がかかる謎の感覚が発生する。試聴していると何故か耳抜きをしたくなってしまうこの謎の感覚。個人的にはこの感覚は慣れだと思うけれども、この耳に負担がかかる感覚に耐えられず製品を手放している人もいるので、試聴してこの感覚を確認してみて欲しい。

音質はシャープ。ノイズキャンセリングとの相乗効果で静謐な印象を強く受ける。ノイズキャンセリングの有効化による音の劣化も感じられず、フラットだけれども低音にはBoseらしい解像度と迫力が存在している。

機能:シンプル。ノイズキャンセリングの有無と、弱強二段階のノイズキャンセリングが選べる。旧機種ではノイズキャンセリングの無効化ができなかったようだけれども、現行機種はアプリから可能。

他の機種と比べて機能が乏しいので、普段スペックを見比べて製品を選んでいるタイプの人は、価格なりの価値があるのか悩んでしまうと思う。とは言えそもそもヘッドフォンに「機能」があること自体珍しいことなのだけれど……。

音楽の再生やスキップ、音量調整などはハウジング部分のボタンで操作ができる。他の機種にはこういった操作をタッチセンサーでできるものがあるけれど、ボタンとタッチセンサーの操作性は一長一短だ。店頭で操作して自分に合うかどうか確認しよう。

デザイン・フィット感:フィット感は他の機種と比べても最も良い。軽くて、締め付けられる感覚が小さい。見た目はプラスチック感があり、本体にボタンやスイッチがゴテゴテと付いているのはやや安っぽい感じもしなくはないけれど、Boseブランドが好きなら許容出来ると思う。

iOS用のアプリはこちら。

Bose Connect

Bose Connect

  • Bose Corporation
  • Music
  • Free

Sony WH-1000XM3

www.sony.jp

Bose QuietComfort 35 IIの対抗馬。純粋にBoseに対抗できているのはこのSonyの機種だけだと思う。Sonyは昔からノイズキャンセリングのヘッドフォンを出し続けており、技術的にも信頼感がある。

音質:ノイズキャンセリングの利きはBoseと同等かそれ以上だと思う。ノイズキャンセリングによって耳に負担がかかるってくるのも残念ながら同じ。環境音や気圧の状況を感知して、ノイズキャンセリングの最適化ができる機能があるところはこの機種の特徴の一つ。

音質は全体的に解像度が高く、Sonyらしい作り込んだ音が鳴る。BoseよりSonyの音質の方が立体感があるように感じる。個人的にはこのSonyザ・高音質感はあまり好みではないのだけれど、ノイズキャンセリングという凝ったギミックを搭載しているヘッドフォンが鳴らす音としては正しいとも思える。

機能:アプリの機能の豊富さは随一で、ノイズキャンセリングの強弱をスライドバーで段階的に選択できる。環境音のうち人の声だけを優先して取り込むように調整することも可能で、例えば大事なアナウンスを聞き逃さないようにしながら音楽を聴く設定ができる。他にも音のイコライジング、音場の位置の変更など(使うかどうかはさておき)とにかく機能が豊富。

タッチセンサー採用機種であり、本体のボタンもかなり少なくハウジング周りはすっきり。タッチセンサーとアプリからの操作を想定している部分が多い点には賛否がありそうだ。タッチセンサーでの操作は思い通りに反応しない場合があり、ボタンなどで確実に操作したい人には不評だと思う。慣れるとある程度は許容できるか?あと右側ハウジングのタッチセンサーに手を当てるだけで、外音を取り込んで咄嗟のアナウンスに対応できる機能は、確実に動作してくれるし地味に便利だと思った。

デザイン・フィット感:現機種になってやや改善されたけれども、Boseに比べるとヘッドフォンらしいボテッとした野暮ったさがあるのは否めない。プラチナシルバーという軽めの色がカラーバリエーションにあるのはあるのだけれど……この色の購入を検討している人は店頭で実物を確認した方がいい。

ポジティブに表現するなら、Boseのようなプラスチック感はないし、スイッチやボタンが少なくてスッキリした見た目とも言える。Sony愛があれば許せる……かどうかは何とも言えないけれども、悪くはない。最近のSonyのデザインらしいとは言えるかな?

iOS用のアプリはこちら。

Sony | Headphones Connect

Sony | Headphones Connect

  • Sony Video & Sound Products Inc.
  • ユーティリティ
  • 無料

Sennheiser PXC 550

www.sennheiser.co.jp

Bose QuietComfort 35 IIやSony WH-1000XM3と比べてやや値段は張るけれども、Sennheiserらしい高品質さに価値があるヘッドフォン。

音質:モニター系のSennheiser機種らしく、音がナチュラルに鳴る。BoseSonyの音質より解像度が一枚上だと思う。ただノイズキャンセリング機能はBoseSonyと比べてやや弱め。音質を損なわない程度のノイズキャンセリングが搭載されているということか。ノイズキャンセリングによる耳への負担は感じなかったところはメリットと言えるだろう。BoseSonyでなくSennheiserを選ぶとしたらこの音質とノイズキャンセリングのバランスが気に入った場合だと思う。

なおSennheiserのラインナップにはMOMENTUM Wirelessという、圧倒的MOMENTUMサウンドで気持ちよく鳴らしてくれるワイヤレスANCヘッドフォンの機種もある。MOMENTUMが大好きならそちらを検討するのも一つ。

機能:段階的なノイズキャンセリングイコライジングが可能。この音にイコライジングするのは余計な気もするけれど、勿論あって損はない。Sonyと同じように基本操作系はタッチセンサーになっていて、タッチセンサー操作で咄嗟に外部の音を取り込める機能も搭載されている。できる機能はSonyに近いけれども、やや古い機種であるためかSonyに比べて洗練はされていない印象。

デザイン・フィット感:高価格帯のSennheiserらしい格好のよろしい見た目。目立ちはするけれどシャープさがあり、Sennheiserブランドが好きなら気に入ると思う。

iOS用のアプリはこちら。

CapTune

CapTune

Bowers & Wilkins PX

www.bowers-wilkins.jp

Bose QuietComfort 35 IIやSony WH-1000XM3より値段が一万円~二万円程高いので、純粋な比較対象にはならないと思うけれども、高価格帯のワイヤレスANCヘッドフォンとしては選択肢に入ってくる機種だ。

音質:そもそも価格帯が違うので当然なのだけれど、音質は他の機種に比べて抜群に良い。ワイヤレスは音が悪いだなんてこの機種を聴くともう言えない。解像度の細かさと表現力は圧巻で、特に中音域の表現が丁寧で聴きやすく、B&Wなのに良い意味でモニター系っぽくない。ただこれはノイズキャンセリングが無効の場合である。

ノイズキャンセリングを有効にすると露骨に音質が怪しくなる。無効時の音が良すぎるので相対的にそう感じてしまうのか……。ノイズキャンセリング機能をオマケと考えて、普段はノイズキャンセリングを無効にして使う想定ならこれでも良いかもしれないけれど、それならノイズキャンセリング要らないんじゃない?という疑問が浮かんでくる。評価が難しい機種だ。

機能:ノイズキャンセリングの種類を「オフィス」「シティ」「フライト」の三種類から選べる。この選択とは別に人の声だけをどれだけ取り込むかを段階選択できる設定もある。一番ノイズキャンセリングの利きが強い「フライト」の設定だと音質がかなり厳しくなるので、常用するのは「オフィス」や「シティ」になる。しかし「シティ」にしても、環境音のカットはそれなり。

結果的にノイズキャンセリングの強さには過度な期待ができない機種だと思う。日本の都会の屋外環境にはフィットさせ辛い機種、と言えるかもしれない。主に自宅やオフィスなどでより静かに音楽を楽しみたい人が使うべき機種なのだろう。

基本操作系はボタン。ヘッドフォンを頭から外すと自動的に再生が止まり、装着すると音楽が再開される機能がある。体験してみて個人的にはとても便利な機能だと思ったけれども、どうも人によっては動作が安定せず賛否両論のようだ。この機能はアプリでオンオフ可能。

デザイン・フィット感:さすがB&W、デザインの高級感は抜群で愛着が持てると思う。特にゴールドの上品さには一目惚れ注意。フィット感はやや強めなので、試聴で確認してみると良い。

iOS用のアプリはこちら。

Bowers & Wilkins Headphones

Bowers & Wilkins Headphones

  • B&W Group Ltd
  • ユーティリティ
  • 無料

まとめ

ノイズキャンセリングの利きや価格を優先するなら、Bose QuietComfort 35 IIとSony WH-1000XM3が候補、音質を重視するならSennheiser PXC 550とBowers & Wilkins PXが候補になる。

操作系はタッチセンサーのSonySennheiserとボタンのBose、B&Wで使い勝手が分かれるので、店頭で自分に合う操作系かどうかも確認しよう。

BoseSonyは似たタイプであり、総合的には後発のSonyに分があると思うけれども、重視する部分でひっくり返る差だとは思う。また製品の特徴が自分のこだわるポイントと一致するのなら、SennheiserやB&Wは唯一の選択肢になるだろう。

フィットネスジム・スポーツクラブに通うときの持ち物リスト

フィットネスジムに通って五年になるけれど、通い始めるときに何を準備すればいいのか悩んだことを思い出したので、ジムへ通うにあたって必要そうな持ち物を細かくリスト化しておく。今から通い始める人の参考になれば。

コナミティップネスなどの一般的な大手のフィットネスジムに、週一程度で通い始める社会人男性を想定したリストだけど、他の場合でも多少は参考になるかも。なおプールの利用は想定していないので注意。

はじめに

ジム通いは話の種になるので他の人との話題にする機会が多いけれど「私もジムの月額会員なんだけど今は全然通えていない」という反応が結構ある。月額会員になったものの、しばらくするとジムに足が向かなくなり、でも通いたい気持ちは続いているので毎月会費だけは払い続ける、といった状況になっている人が実は多い。

ジムに通い続けるということは、実際かなり面倒だ。基本的にトレーニングは苦行だし、毎回大体同じことの繰り返しで、目に見えた成長を常に実感できるわけでもない。曜日などスケジュールを立てて通おうとしても、社会人だとトラブルだったり繁忙期だったりでスケジュールが崩れることは多々あるし、一度トレーニングをサボってしまうとサボり続けてしまいがちになる。

崩れたリズムを元に戻すのにも体力と精神力が必要なのだ。モチベーションを高く保ってジムに通い続けるのは難しい。そしてジムに通い始めた目的を達成していないのに退会するのも、実は同じように難しい。なので会員を継続しているのに足が向かない、という状況になってしまう。

なので持ち物を選ぶときは、自分のモチベーションが高まるものを選ぶのが重要なポイント。ただ闇雲に値段の高いものを揃えていくのではなくて、自分のモチベーションが上がりそうなポイントに良いものを積極的に揃えていくことをお薦めする。

個人ロッカーについて

持ち物を準備する前に考えておきたいのが個人ロッカーのレンタル。大抵のジムにはシューズを置くためのロッカーが準備されていて、追加料金を払ってレンタルができるようになっている。

このロッカーをシューズと小物置き場として借りておくのがお薦め。車で通うなら車をロッカーにできるので不要だけど、徒歩で仕事帰りにジムに通う予定ならこの個人ロッカーは必須だと思う。家に持ち帰る必要がないものは徹底的にロッカーにしまい込んで、持ち運ぶ荷物を減らしていこう。

家から持ち出す荷物が多いと、荷物を準備する段階で通うのが億劫になってしまうし、ジムに行くつもりで朝荷物を持ち出したのに仕事でトラブルがあって通えずそのまま持って帰る、という時の精神ダメージも抑えられる。

ではここから本題のリスト。

トレーニングに必要な持ち物

トレーニングウェア

一番迷う持ち物だけれど、スポーツができる半袖シャツとハーフパンツがあれば基本的に問題ない。週一で通う程度ならまず上下一セットを準備すれば回せる。ランニングやフットサル用のウェアが既にあるならまずはそれで十分だし、上はバンドやフェスのTシャツなどでもいい。

何を選べばいいか分からないなら、スポーツデポやゼビオのようなスポーツ用品店のトレーニング用品コーナーに行こう。セールになっているトレーニングウェアが大抵あるのでそこから適当に買うといい。好みに合ったトレーニングウェアを奮発して買ってジムに通うモチベーションを上げるのも良いし、節約したいならユニクロでも全く問題ない。

実際のところ、身軽な服装だったら何でもいい。ふとトレーニングルームを見渡すと、下着のような白シャツやカーゴパンツ、チノパンの人も稀にいたりするけれど、それが悪目立ちしていることもない。速乾性などの機能面でそういったカジュアルな服装はお薦めしないけれど、どんなウェアを選ぶかは結局のところ好みだ。

トレーニングウェアを選ぶときには、他人の目にどう映るかが気になると思う。でも実際トレーニング中の人の目には、自分自身と、自分の目標や理想になりそうな人以外は映っていない。スタイルのいい人が素敵なウェアを着ていると注目されるけど、ジムに通い始めたような人が地味だったり派手だったりするウェアを着ていたところで何の関心も払われない。自分と他人を見比べて、笑ったり見下したりしても、それで自分自身が成長するわけではない。これがトレーニングルームの価値観なのだ。

周りの目を気にして、気に入っていないウェアを選んでしまうとあとで後悔しがちなので、自分の好みに忠実に選ぶことをお薦めする。

シューズ

大抵のジムは土足厳禁なのでトレーニング用のシューズを準備する必要がある。スポーツ用品店(やABC-MARTのような靴の量販店)に行って、フィットネスジム用のシューズを店員にお薦めしてもらおう。

ウエイトトレーニング、トレッドミルなどの有酸素運動、(ジムによっては)スタジオでのエクササイズ、何を中心にトレーニングするかによってシューズの選び方が変わるので、やることが明確ならそれを店員に伝えるとより適切なものを薦めてもらえる。よく分からないならホールド感のある安いランニングシューズを選んでおけば無難。

ソックス

スポーツ用品店に三足千円のスポーツソックスが大量にあるので、そこから好きなブランドのものを適当に。衣料量販店の安いアンクルソックスなどでもいい。

フェイスタオル

トレーニング中の汗を拭くためのもの。家にあるフェイスタオルで十分。ジムによってはタオル類のレンタルができるけれど、レンタルタオルは毎日洗濯されてクタクタになっているものが多いので、トレーニングウェアなど他の荷物も多いなら、持ち込みの方がおすすめ。

飲み物

スポーツドリンクなど。トレーニングルームには給水器があるので必須ではないけれど、できれば有酸素運動の時などは手元ですぐに給水できた方がいい。

防水イヤフォン・音楽プレイヤー

音楽を聴きながらトレーニングをしたい場合に。汗をかくのでイヤフォンに防水機能は欲しい。もしくは家に余っている安いイヤフォンを。スマートフォンをトレーニングルームに持ち込めるジムなら、音楽プレイヤーはスマートフォンで代用できる。

スマートフォンを持ち込んで音楽プレイヤーにするなら、Bluetooth接続ができるイヤフォンがお薦め。スマートフォンをポケットに入れて、コードを気にしながらトレーニングするのはかなり煩わしいので。もし使いたい有線(ステレオミニプラグ)のイヤフォンがあるなら、SonyのSBH24のようなBluetoothのレシーバーを買うのも選択肢の一つ。

www.sony.jp

持ち物をまとめる小さなバッグ

タオルやスマートフォンや飲み物など、トレーニングルームに持ち込みたいものが多い場合、それらをまとめる小さなバッグがあると便利。貰い物や付録のランチバッグや小さな巾着などが家に余っていたらそれを。

(トレーニング用の眼鏡)

普段眼鏡をかけて生活をしている場合、トレーニング中の眼鏡をどうするか。汗と眼鏡は相性が悪いので、コンタクトレンズを融通できるならジムの日はコンタクトレンズを付けるのがいい。普段の眼鏡をそのままトレーニング中もかけるのは、破損のリスクもあるのであまりお薦めしない。でも裸眼のボンヤリとした視界でトレーニングするのは危険なので絶対に止めよう。

もしトレーニング用の眼鏡を準備する場合、スポーツ用の眼鏡は「いかにも」なデザインが多くて、その用途以外では使い辛く悩むと思う。折角眼鏡を買うのなら他でも使えるものがいいな、と思うならZoffへ行こう。軽くて丈夫なZoff Smartシリーズの眼鏡はトレーニング中にかけていても邪魔になり辛いし、多用途に使えるデザインのものが多いので選びやすい。

www.zoff.co.jp

お風呂セット

トレーニング後に汗を流す時間は、モチベーション維持のために大切にしよう。トレーニング後のシャワーは無条件で極楽に行ける瞬間。この汗を流す爽快感のためにジムに通っている気持ちにすらなる。モチベーションを維持していくために、お風呂用のアイテムは充実させておくのをお薦めする。

ボディソープ・シャンプー

お風呂セットの中でも一番モチベーションを左右するアイテム。大抵のジムのお風呂にはどちらも常設されているけれど、自分の好みのものを是非持ち込もう。

トレーニングで汗をかいた直後に使うものなので、爽快感があるものがいい。強いこだわりがなければ、普段使っているものとは別の、ちょっと良いものを準備するのがお薦め。毎日使うわけではないので、ジム用として高いものを選んでもそんなに財布に厳しくならない、はず。

色々試してみた中で、お薦めできそうなものをいくつか紹介する。

LUSH Dirty Springwash

jn.lush.com

圧倒的なスペアミントの香りでひたすらさっぱりさせてくれる、LUSHの定番シャワージェル。スポーツ後にピッタリの爽快感でお薦め。ただミントの香りが強烈なのには注意したい。香りはLUSHの店頭で確認しよう。

身体と頭、どちらもこれ一つで洗えて便利だけれど、髪の毛を洗うと多少きしんでくるので、髪質に応じて他でフォローできると良い。

THE BODY SHOP ホワイトムスク スポーツ

www.the-body-shop.co.jp

ムスクの香りが漂いつつも、さっぱり感もあるTHE BODY SHOPのメンズ向けヘアー&ボディウォッシュ。外国製のメンズシャンプーだなとはっきり分かるムスクの香り。好みが分かれると思うけれど、ムスクの香りが好みならお薦め。ムスクってどんな香り?という人にはお薦めしない。

こちらも全身洗えるシャンプーだけれど、それ程髪がきしまないのもいい。

シーブリーズ ボディシャンプー クール&デオドラント

www.seabreezeweb.com

LUSHもBODY SHOPも敷居が高いんだよ!香りはいらん!という場合にはこちらをお薦め。シーブリーズはどの製品もおよそ外れがない。

ドラッグストアで購入できる、メントールのすっきり感が強いボディシャンプー。清涼感と清潔感の両方を求めるならこちらを。クール&デオドラントならトレーニング後の熱と相殺されて年中使える。

ボディタオル・スポンジ

体を洗うためのタオル。意外に取り扱いが難しい。水切れの悪いタオルだと使用後そのまま個人ロッカーに入れておけないので、毎回家に持って帰って干すことになるけれど、これが結構煩わしいし、家から持ち出すのを忘れやすい。

こういった取り扱いが面倒な人には、無印良品の泡立てボール・小がお薦め。水切れが良いし場所も取らないので、ロッカーに置いておきやすい。ただ身体を洗うにはサイズが小さいのが難点。

www.muji.net

洗顔

全身すっきりするためにあった方が良い。一回使い出すと止められなくなる。

歯磨きセット・髭剃りセット

お好みで。ただ歯ブラシはロッカーに常駐させていると不衛生になるので注意。

バスタオル

家にあるものを持ってくれば十分。嵩張りやすいのでコンパクトなサイズのものがあるといい。

下着

風呂上がりに履く下着。家にある普段のもので。

シーブリーズ デオ&ウォーター

www.seabreezeweb.com

お風呂を上がってから、汗を抑えるために。身体を容赦なく冷やしてくれる、余計な香りのないフローズンミントがお薦めだけれど、どれを選ぶかはお好みで。液体だと季節によって使う量をコントロールしやすいので便利。

制汗のためのアイテムは夏になると似たような製品が出てくるけど、運動したあとの風呂上がりはシーブリーズのこれが断然お薦めなので、もう商品名を見出しにした。年中店頭にあって入手に困らない。

なお一日汗をかいてジムに来たときはトレーニング前に使うのもいい。その用途の場合は香らないものを選ぼう。

寝ぐせ直しスプレー

ジムの後に買い物など用事があるけれど、風呂上がり丸出しの頭でうろうろしたくない、でもその用事のためだけに整髪料で整えるのも大げさだわ、という場合にあると便利。全身シャンプーで洗ってまとまらなくなった髪の毛も、寝ぐせ直しスプレーがあれば多少はしっとりとカバーできる。

こういった用途で使えそうな商品は色々あるけれど、寝ぐせ直しが一番安いし取り回しが楽。髪質に合ったものをロッカーに置いておこう。

ドラッグストアにあるものだと、プロスタイルのモーニングリセットウォーターの青色が叩き売られやすい印象。

www.pro-style.jp

お風呂セットをまとめるもの

お風呂セットの中でロッカーに常駐させる物をまとめて持ち運ぶための、袋やバスケットがあるといい。ロッカーから取り出してそのまま脱衣所に持っていける、水に強く通気性のある素材のものが便利。

手頃なものが家になければトラベル用品コーナーや百均で探そう。百均ならプラスチックの小さなバスケットやメッシュのバッグを選ぶのが無難だけど、意外に使えるのが分厚めの生地の洗濯ネットだったりする。ちなみにセリアの洗濯ネットをこの用途で使っていたら同じアイディアの人がジムで二人いた。考えることは皆同じだ。

その他

プロテイン

体重を増減させたい、スタイルを変化させたい、といった目的がある場合は、プロテインの摂取を検討しよう。トレーニングしても効果がなかなか実感できないとモチベーションも下がってくるけれど、プロテインを摂取しながらトレーニングするとその効果の度合いも変わってくる。

いやプロテインなんて本気で筋肉を付けたい人のものでしょ、と最初は思っていたけれど、摂取し出してから感じるのは、ジムの月額料金やトレーニング時間を考慮したコストパフォーマンスはプロテインを摂取してからの方が良いということ。モチベーション維持のためにお薦め。

水に溶けるプロテインとシェイカーを用意しておいて、トレーニング後に給水器の水でプロテインを作って摂取する。摂取するタイミングはトレーニング直後が良いらしいので、持ち込もう。

ただプロテインの味は人を選ぶので注意。ジムのカウンター前やネットでプロテインを探すと、同じ商品でも色々な味があることに驚くと思うけれど、色々な味があるということは、万人に受ける味がないということだ。あと味に飽きる。なので最初は小さいパックのものから試そう。商品や味を試していくうちに自分に合う味がきっと見つかる。

バッグ

最後に、家から荷物を持ち出す用のバッグと洗い物をまとめる袋。これらは荷物が入れば何でもいいので、家にあるものから適当に。